パンデミックが変える世界

 4月15日(水曜日)の深夜、16日(木曜日)の未明にNHK教育TVで放送していたETV特集の再放送を見ていた。司会の道傳愛子アナの英語力にも感服したが、今回のコロナウイルスの世界パンデミックは根本的に今までの世界を変えるだろう、との各国の学者たちの見解であった。確かに先進国での問題は何十倍にも大きくなった問題として、開発途上国に降りかかるだろうことは、簡単に想像できるのである。例えば手洗いにしてもきれいな飲める水が豊富にある国だから、たくさん水を使って手を我々は洗う事が出来るのだが、飲み水にも事欠いている国でどうして手が洗えるだろうか、そして飛沫感染を防ぐべく社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)を、我々は人口が少ないから取ることができるが、人口が何億もいるような国の都会で、果たしてそれができるかと言えばまず不可能である。

 しかし我々先進国は援助という形で、その国々に投資してサプライチェーン(商品の供給)を作り輸入しているし、最近では人手不足からその国々から研修生という形で、労働力をも輸入しているのが現在の現状なのであるから、今回のコロナウイルスによりそれらが利用出来なくなれば、我が国を始め多くの先進国が、すべての面で行き詰まる事は明らかであろう。マスク一つとっても中国に生産を移しすぎているから、我々は今回大変な目に遭っている事からも、はっきり分かる。

 コロナウイルスが存在する今も、そして我が国は何とか収まったとしても、世界のどこかでその時もコロナウイルスで苦しんでいたら、決してバラ色の未来は待ち受けていないようである。しかし一方でインフレが来て、とんでもないバブルになるとも聞いたが、それは違うような気もしている。

 これからは我々各自が地球人の一員として、利己主義ではなく利他主義が大切でなのである。ETV特集 - NHK

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