池江璃花子選手の奇跡の復活に思う

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新聞掲載2021,04,09



 4月4日に池江璃花子選手が東京五輪水泳競技の選手に決まったと聞いた時、私は「すごい!だから人生はわからない!」と感じたのであった。2019年12月に彼女が白血病と診断されたニュースの時は、「こんな天才も運命には勝てないのか・・・」と天を恨んだのである。しかし現代っ子とでも言おうか彼女は、病気と格闘する自分の姿をSNSでさらけ出し、人々の声援を励みに闘病生活を続けていくのである。髪の毛は抜け落ちやせ細ってゆく姿を私がもし彼女の父親なら、世間には見せたくはなかったであろうが、全く違う行動を取るところが、凡人とは違う彼女の彼女らしい所以なのかもしれない。そしてコロナ禍でオリンピックが1年延期されたことも、結果的には彼女に今回の幸運をもたらしたと言えるかもしれないのだ。

 我が国の代表選手として、大いに五輪での活躍を願うばかりであるが、私の人生訓として「人間万事塞翁が馬」という言葉もあり、万一五輪が開催されないようならまた彼女は、悲劇のヒロインになってしまうかもしれないが、だからこそ今できる修練を彼女は、本能的にやっているのかもしれないと思うと、彼女は「天才」などという簡単な言葉では言い表せない「天性の不屈の努力家」だと私は呼びたいのである。

この投稿は4/9(金)高知新聞読者欄に掲載されました。

 

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