小さな演奏会

 秋も深まった週末、宿毛市で開催されたある小さな演奏会を聴いた。演奏プログラムから少しお手伝いしたので今回は裏方として聴かせてもらったが、大変上品で大人の雰囲気の演奏を久しぶりに堪能させてもらったのである。編成はピアノとベースそしてドラムのトリオ編成に女性ボーカルも加わり、すべての出演者が宿毛市在住の方々で、プログラムはクラッシックの名曲からジャズやシャンソンのスタンダードナンバーで構成され、会場も満席であった。
 大きな編成のオーケストラ音楽などがどうしても注目されがちであるが、地方にも音楽に情熱を傾ける若者がいる事を忘れすべきではない。今年の宿毛音楽祭も成功裏に終わったようで、平成の次の時代の高知の音楽は、西から夜明けを迎えるような気配を感じるのである。