滅びの美学

 今年もあと二週間余りで終わりです。歳をとったせいかNHK大河ドラマが面白くて今年もずっと録画しながら見ていました。歳とって暇になった時に見直そうと録画しているのですが、龍馬伝の頃からDVDが溜まる一方です。
でも今年の大河ドラマの脚本はあの三谷幸喜氏が担当しており最初の方はかなり斬新で現代的なせりふ回しになっていましたが、やはりクレームが多かったのでしょうか、だんだんいつもの時代劇っぽいせりふ回しになってきました。
 真田丸は天下を取った人間の話でもなく戦国大名の中ではそんなに有名ではないかもしれませんが、判官びいきの好きな日本人には彼の「滅びの美学」はやはり芝居としては大変おもしろいものだと思います。大阪の陣の場面では徳川家康の嘘に振り回される豊臣方が映し出されていました。人を騙しながら彼は天下を手中にしたのですが、騙された豊臣方がばかだったという事でしょうか。そんなバカした徳川は以後250年我が国に君臨するのです。その点豊臣の天下は10年ほどです。その長さから言えば真田幸村などは一瞬かもしれませんが、今だに世に一世を風靡しています。滅んでゆくから美しいのでしょうか・・・皆さんもいつかは滅んでゆきます。後世に名を残すとしたら、どのようなタイプをお望みでしょう・・・・?