進学進路指導

 年末年始は塾業にとってこれからが本番です、大切な生徒のためにも塾の名誉のためにも受験合格目指して頑張っています。数年前でしたかある1000人くらい塾生がいる塾の塾長から、進路指導の塾の様子を聞いたことがあります。私の教室は私一人がすべてをやっていますので、例年受験生数は高校生中学生共にその教室に比べれば比較にならないほどの人数なのですが、私がこだわっているのは全員の合格、いわば100%の進学率でそれも第一志望校への合格です。私立にしろ公立にしろ本人のその学校への強い気持ちを常に確認します。できるだけ正確な進路先の情報を得て伝えると、それまではなんとなく志望校に決めていた生徒にはインパクトが強く、さらに頑張る生徒とワンランク下げる生徒に分かれるのです。でもそれは生徒自身に決めさせますから結果的には、その生徒には良かったと信じます。
 そんな話を私がするとその塾長も塾生が100人規模までは、直接生徒一人一人に声をかけて合格率100%の指導していたようですが、多教室化して自分が経営者になると、まったくそういう事が出来なくなったそうです。受験生本人の意志よりは、塾での成績データでの志望校を指導するようになったのです。進路指導が誰でも同じようにできるようにデータのマニュアル化をして、進路指導に違いが出ないようにしたそうですが、今思えばそれが良かったのかどうか思う事もある・・・。との事でした。というのも生徒数人がその塾では志望校の合格率が、50%以下なので少しやる気を無くしていたとか、それで小さな塾に移りそこの塾の塾長の直接の指導の下で勉強を始めて、今頃の最終模試では全員が合格率が75%以上になったようで、「やはりデータだけでは測れない、やる気にさせる心の支えや励ましのようなものがあったのは、間違いないと思う・・・。」とのお話に、今の私のやり方の正当さを確信したのでした。
 でも塾を始めて30年以上もたつのにこんなことにこだわっているから、一向に生徒が増えず成長のない塾のようにも見えますが、やはり合格率にずっとこだわってやってきましたから、受験生一人一人の先を見越した進路指導ができているからこそ、32年続いているだと思います。塾長は夢を見させるのも大切ですが、現実を知らせてそこから先を生徒自身に考えさせて、いかに実践行動に替えさせるかが塾長の責任であり、塾経営の醍醐味であると強く思います。 

 今年一年たくさんの方にこのブログを読んでいただき、ありがとうございました。塾は12/29までやっていますが次週はお正月休みをいただきまして、気分も新たに1/6にお会いいたしましょう。どうか良いお年をお迎えください。