教育格差は所得格差 ヤッパ東大!?

    先日の地元新聞読者欄に「文武両道、野球は全力疾走」で有名な近所にある私立高校野球部員の保護者の話が載っていた。高3の引退試合の後、監督が「これからの人生において、何らかの形で野球に関わっていて欲しい。」と話されたそうである。野球で有名にまずなって学校を売り出そうとする私立高校が多い中、この学校はかたくなに野球優先の選考はぜず、まずは同じように受験に勝ち抜き部員になることを求めている。そのせいか最近は地方大会であまり勝ち進む事もなく、甲子園は野球優先で全国から部員を集めた私学にほとんど独占されている。あるOBたちからは「せめて10年に1度くらいは、甲子園に行って欲しい」と願って野球推薦を求めているようだが、学校側はそういうことに耳を貸そうとしない。ただ、この学校の野球部やサッカー部を卒業までつづけると、有名大学に推薦で入れる・・・みたいな事を聞いたことはある。

      レベル的にも甲子園にいつも行っている学校とは明らかに違うし、部員の人数、人材的なことにも格差があるのは明白である。ただ東京六大学の中で東大が野球優先選抜をしていない事と、どこか似ている気がするのである。いくら野球がうまくてもそれなりの学力がなければ、参加資格はない・・・と言うことだろう。一方私学の早稲田は何でもありで、スポーツ優先選考がまかり通っている。私学経営が厳しい中、最初の私立高校の方針が今後どのようになるかは分からないが、新校舎を建てるために来年からかなり学費が上がるし、入学金や寄付金、授業料なども含めてかなりの出費が必要となるだろうから、今以上に本来の私学の姿「本当に頭がよくて、経済的にも裕福なこども達が通う」ようになるかもしれない。

      ある保護者の言葉が忘れられない、「無理に借金までして、親は爪に灯をともすような生活をして私学を卒業させたが、大した大学もいけず今は就職もなくぶらぶらしている、こんな事なら公立に行かせておいても一緒だったかもしれない・・・」人間万事塞翁が馬とも言いますが、正直な親の叫びには違いない・・・


追伸、東大学生の保護者の平均年収は915万円だそうである。大学経営の評価もAAAとか・・・私の子がもし入ったら著しく平均を下げてしまう、やはりセレブとは言わなくても、それなりに選ばれた人が行く大学なのである・・・ヤッパ東大はすごい!と実感した。