検定疑惑・・・

      不況のせいなのかはたまた人間の欲のせいなのか、世の中は検定ばやりである。目的や目標があってその検定に挑戦するのは大いに結構な事であるが、大人になって人間の裏側も知ってきたせいかも知れないが、検定料って何だろう?とずっと思ってきた。
        英語検定漢字検定は受験するレベルによって、検定料金がかなりちがう。手間や経費はレベルによって検定料の差ほどかかる金額が違うものだろうか・・・と思っていたら、ある人から「受験するレベルが上になるほど受験人数が少なくなるから、高いのだろう・・・」と話を聞いた。確かに英検では5級と1級では受験人数は何千人も違うと思うが、やはり納得できないところはある。そして経費明細をはっきり協会側から聞いた訳ではないので、推量の域は脱せない。でも検定資格が進学や就職に有利となれば受験するほうは必死だから、受験者に受験料の内訳が公表されても良いのではないだろうか?
        私学などはこぞって学校で、それらの検定を半ば強制的に受験させている。受験料のかなりの部分が、その会場となる学校に還元されるとも聞いたことがあるが、それって何かおかしくはないだろうか?普段使っている学校にはちゃんと事前に、授業料の他に施設使用料などでお金を払っているはずだ。でも新たに受ける検定のために、施設使用料をまた払って受験する生徒たち。本来ならばその受験料から施設使用料が引かれても、おかしくないはずである。
        考えればおかしな事が多いこれらの検定、やはり漢字検定にはそういうメスが入った。きっと英語検定などはその防御策を講じているだろうけれど、英語検定3級レベルで読み書き、聴く話すが出来れば日常英会話など簡単にできるのだが、3級の英語検定を持っている方で英語が流暢に話せる人には、おめにかかったことがない。逆に私は日本語検定など受けたことはないが、十分日本語を理解し使えている。
        本来資格検定とは実践的に使用できてこそ、その価値が光るものなのである。英検持っていて英語がしゃべられないより、英検などなくても英語が話せる人のほうがずっとかっこいい!と思うのは私だけでないだろう・・・でも日本人は漢字は必要だ、小学校で硬筆など教科に取り入れるべきだとおもう。字が上手で絶対損はしないからだ。小学校下級生には必ず硬筆を学ばせてください。そして日本語がある程度固まった小学校上級生になって英語を学び中学生まで続けると、より多く英語が実ります。日本人ですから日本語が一番大切です、そんな理想の小学校を作ってみたい!とふと思った。