合成の誤謬(ごびゅう)

  今年ももう最後のブログになりました。多くの方に読んでいただいているようで、うれしく思います。今年もいろいろありましたが、なんとか元気で過ごせ教室も相変わらず小さな教室ですが、生徒たちの成績向上に今年一年寄与できたことをうれしくまた、誇りに思います。高校入試はもとより大学入試でも私学はほぼ希望通りの進学を応援できていましたが、今年は国立大学のそれも推薦入試での合格者が出ました。私は一発勝負の受験のためではなく、日ごろからコツコツ努力して成績向上に努め、そしてつかんだ成功は大変尊いと信じます。私が日ごろから提唱する「コツコツの日ごろの積み重ねが、数年先には大きな結晶となって実を結ぶ」が実証されたのです。稽古事をやっていて普通の時間の決まった塾は通えないと、時間が自由に選べマイペースで学習できるこの塾に来始めて約2年半、パソコンも好きだったのでちょうど彼には合った塾だったと思います。そして最終的な推薦試験の時の志望動機の提出作文にも、私の文章力が役立ちました。彼の文体を変えずに試験官がハッとするような内容をアドバイスできたのです。その文章力は毎週書いているブログで鍛えられていると、自分では思っています。
 経済用語に「合成の誤謬(ごびゅう)」と言う言葉があるそうです。意味は「一つ一つは合理的で正しいように見えるが、それが集まるとそうとは言えない。」と言う意味のようです。<合成の誤謬(ごうせいのごびゅう、fallacy of composition)とは、ミクロの視点では正しいことでも、それが合成されたマクロ(集計量)の世界では、かならずしも意図しない結果が生じることを指す経済学の用語。Wikipediaより>

合成の誤謬」を自分の人生に当てはめてみました。日々負けない人生を送っていけば、自分の人生は負けなかった人生だったと言えるかどうか・・・もう終わってしまいましたが、先週まで日曜日にTBS系で「JIN」という番組が放送されていました。何かしら心を動かされて毎週見ていたのです。番組の中の坂本龍馬が良かったですね、土佐弁もうまかったし、本物はこんな感じの人やったに違いない!と思ったのです。その台詞の中に「たとえ百年先の事が分かったとしても毎日毎日一日が明けて行くだけやから、その一日一日を精一杯生きるしかないぜよ・・・」と言っていました。確かに来年の事がもし分かったら人生変わるかも知れませんが、やっぱり分からないから今の私は、毎日を精一杯生きる事しか出来ないでしょう。
 来週の金曜日はもうお正月です。冬休みをいただきまして、次回は1月8日にお目にかかりましょう。今年一年のご愛読に深く感謝し、塾長のブログなのにあまり塾のことは書かず、写真なども入れずに文章で語る硬派の話が多かったように感じますが、それがこのブログの特徴として多くの方に読んでいただけたものと思っています。どうか皆様におかれましても、良い新年が迎えられますように、お祈りいたしております。ありがとうございました。