ありのままの公立中学校

 高校入試も公立高校の前期入試が終わり、一般の受験生は一息ついているかも知れませんが、私の教室では合格発表のある2/22までは今までの臨戦態勢で授業をやっています。普通の塾のブログなら「・・・君は高校入試がバッチリできたと喜んでいましたので結果が待ち遠しいです・・・」などと書くところでしょうが、それを書かないのが私のブログです。年賀状やメールの新年挨拶で数多くの方から「ブログを毎週読んでいます、とても塾の先生が書く内容とは思えないくらいいろいろなことが書いてあって面白いです!」というような事を聞くたび私の筆は進みます。多くの方にこのブログを期待していただいていますから、その期待に沿える内容を書こうと努めています。おかげさ様でもうすぐ5万アクセスになります。
 NTV系のテレビでのNEWS ZEROでいま「ありのままの公立中学校」という特集をやっています。実在の公立中学校に1年間の長期取材をしているドキュメントで、そこの校長は56歳、私と一つ違いですがかなり年上に見えます。苦悩する現場の教員たちの実態が生々しく伝わってきますし、ほんの一握りいや数人の傍若無人の生徒たちに振り回されている様子は、全国各地の公立中学校が抱えている問題と同じでしょう。何とか生徒を信じてよい方向に向かわせようとする教員たち、しかし、中学時代優秀でよい家庭に育まれた良い子で、難関の教員採用試験に合格した彼らには、荒れる生徒の気持ちなど分かるはずも無いかも知れません。
 先生は一生懸命やろうすればするほど荒れる生徒の心は分からず、ストレスが溜まる一方で挙句うつ病状態になり、休職をせざる終えなくなるのです。その学校には300人生徒がいて騒いでいるのは10人足らず、その彼らが残り290名の教育を受ける権利を奪い、多くの優秀な教員をダメにしている現実は迷惑行為の犯罪といえないでしょうか・・・?さすがに最近は先生方も生徒に手を出されて怪我などすると今は、警察に傷害事件として届出を出しその暴力を振るった生徒は悪ければ逮捕されています。そうなると高校進学はまず無理でその子の人生はますます良くない方に行ってしまいます。先生としてはそうなることは分かっているのですが、苦渋の選択でしょう。でも私はもっと厳しくすべきではないかと思います。制服警官を校内巡回に向かわせるのです。アメリカにはスクールポリスがあり学校専門の警備を担当しています。または警察OBとかに迷惑行為に走る生徒を抑える権限を与えて制服で校内をパトロールし、その迷惑行為を未然に防ぐのです。なぜなら先生の主な仕事は生徒の学力を付けることで、あまりにそれ以外の事で時間を使っているのを憂慮するのです。ひいては才能あるわが国の宝の子ども達をもダメにしていて、大きな国家的損失ではないかと思います。もう今の状態では学校の先生では限界で無理ですから、少しでも今を良くするように行動に移す時ではないでしょうか!私の案はきっと効果があります。
 そして高校並みに入学する前に「この中学校で生徒としてあるまじき行為をした時はどのような処罰処遇になろうともいます。」みたいな念書を親の署名も含めてもらうべきではないかと思います。今はあまりに優秀な先生方がダメにされているのです。その人たちも家族がいて生活があります。でもこんな状態を知っている教員は、わが子は公立中学校には行かせず、私学に行かせるかも知れません。心無い生徒に振り回されてしまい、うつ病にまでなってしまう教員の現実・・・これは我が国にとって大きなマイナスでありまさしく「ありのままの日本の教育」の一面でしょう。一番良いのはこのような事で学校が悩まなくて良いことですが、一定の治安と自治を学校に求めなければなりませんから、この場に及んでは多少強硬なことはいたし方ないでしょう。
 このNTVの番組が紹介されたことで広くこの問題が議論され、より良い方向に向かっていくことを期待します。私の塾では私語ひとつありません。