テレビ界の寵児 島田紳助氏の引退

 いや〜ただ驚いてしまった、島田紳助氏の引退宣言である。NHKをはじめ各テレビ局のトップニュースで流れるほどの、大ニュースであった。やはり人間頂点に立てば、後は落ちるだけなのかも知れない。私とたいして歳は変わらないがまさにテレビ時代の寵児と言える彼の話術の才能には、いつもながらに驚かされていたのである。しかし、口で築いた地位は結局口で失敗しそれが元で反社会的組織にかかわるようになり、絶頂の今降って沸いてきたような過去の悪いつながりを暴かれ、抹殺されてしまったのである。
 やはり彼をあまり良く思わない人間が、意図してそれを公表したに違いない。今の所属事務所が首を切るというなら、そこを辞めて独立でもすればまたそれなりの仕事は出来るのではないか・・・などと思ってしまうが、世の中そんなに簡単なものでは無いようである。弁護士の親友もたくさんいるだろうに、そこは潔く辞めるになったのはやはり何か原因があったのかもしれないが、ひとつのテレビの時代が終わったのもかもしれないと感じるのである。
テレビを見れば同じような漫才上がりのタレントばかりが出演し、はたまたジャニーズなどという若者に席巻されている。だからテレビはニュースやお気に入りの番組以外、余り見なくなってしまった。
 昔あるたたき上げのベテラン芸人が「テレビで生まれた芸人は、テレビに殺される。」みたいな事を話していた。まさにその通りである。影響力が大きいからその稼ぎも大きいが、責任も代償も大きいのかも知れない。でも引退したタレントが数年して復帰などする話を聞くが、彼にはそんな話は全く考えられないから逆に、彼の大きさを垣間見るようである。