COP 17

COP17

 国連温暖化防止会議(ダーバン会議)が会期二日間延長して、12月11日にようやく決着した。先進国と開発途上国との思惑や利害関係が真っ向からぶつかり、最初話はまずまとまらないだろうと私は思っていたが、最終日にEUからの提案でたまむし色だが、奇跡的な決着を迎えたのである。
 アメリカやわが国は「今世界のかなりの部分の排出ガスを出す中国やインドが、排出ガス削減条約に参加しないのなら参加しても意味がない。」というし、一方中国やインドの言い分は「今はきれいな排出ガスを出しているアメリカや日本は、かつて今の何倍もの排出ガスを出して発展してきたので、今我々を批判するのはおかしい。」という言い分である。確かに両者の主張は納得できる話であるが、現実問題としてかけがえのない母なる地球は温暖化により、異常気象が多発しているのも事実である。地球を温暖化から救わなければならない!という考えはみんな分かっている、そしたら地球人としてエゴを捨て少しでもできることから始めていくのが、一番大切なのではないだろうか・・・。
 しかし、今の新興国も我々がかつて苦しんだ公害などに直面しないと、その本当の大切さはわからないだろう。