わが国の代表的な企業が・・・

 あのシャープが経営危機だそうです。筆記用具では定番のシャープペンを作った企業ですし、どこの家庭にもシャープ家電のひとつや二つはあると思いますが、数年前までこの企業の花形業種だったテレビ部門が大幅に売り上げが落ち込み、今では経営の足を引っ張っているそうです。
 シャープの製品は他のメーカーと比べると少し安いのです。それで私も買っていましたし、わが国の産業を引っ張ってきた基幹産業だけに、応援したくなっています。確かに液晶テレビの「亀山ブランド」は、憧れでした。ソニーより高くても良く売れていたようです。でも人件費の安いブランドには太刀打ちできなかったようで、一インチ1万円だったテレビ相場が今では安い時には、1000円ほどになってしまっています。円高もきついでしょうから輸出もままなりません。逆に冷蔵庫や洗濯機などの白物家電が、今は安定的に良く売れているようです。最新型はスマホと連動しているとか、スマホを使っていない私はますます使い方が分からなくなるでしょう。
 大きい企業だからといって安泰とはいえない現実を、最近はよく感じます。「寄らば大樹の陰」なんてことわざもありますが、トップの判断ミスや世界情勢で何万人もの社員の運命が左右される企業において、個人としてどうこの危機を乗り越えて行くかが大切に思います。大企業で定年まで勤め上げて十分な厚生年金を手にしている方を見ているとうらやましくも思いますが、毎月大変な思いをしながらもやりたい事をやりながら何とか生きていける私は、やはり幸せなのかも知れません。友人たちは後数年で定年ですが、私は元気ならその数倍は頑張ろうとも思います。やはり仕事があり自分は必要とされていると思えることが、生きる力につながってくるのでしょう。
 若い頃、毎日が日曜のおじさんの生活を夢見ましたが、もし今、私が毎日日曜になったら体を壊して、そのままずっと寝込みそうな気がします。平日6日があるから日曜日が価値があるのですね。いろいろなことを気付かせてくれたシャープの一件でした。ガンバレ、シャープ!