大卒3万3000人がニート

  なんと言うことだろう・・・大変な思いをして我が子を大学まで出しやっと卒業かと思ったら、進学も就職の準備もしていない「ニート」だったとは・・・。一度しかない人生だから気に入らない職に無理に就けとは言わないが、それにしても何も卒業後の準備をしていないとは、どういうことだろうか。
だからか大学より就職率の高い専門学校が今は、高校生の人気が高まっているとも聞く。大学を済まないとなれない職種が希望なら、大学に行くべきだが長い人生、ほんとに学びたいと思ったらいつでも大学にはいける時代だから、「・・・大学を卒業している」という肩書きよりも、大学でどのような勉強してきたかが重要ではないだろうか。頭が良くて一発でエリート職に採用される方もすごいだろうが、紆余曲折し、やっぱりその仕事をしたいと苦労してその職に就いた人の方が、私は仕事ができて強いような気がする。
海外にはギャップイヤーなるものが存在する。学校を卒業して次への進路は決まっているが、それには猶予期間がありその間に若者は自分自身でいろんな経験をして、進学ができる制度である。我が国でも多少利用されている制度だ。
若者のニート化を肯定はしないが、自分の人生だけどその生活を多くの人に支えてもらっているのを忘れず、まずはそれらの人に今後の事を相談するのも大事なことだ思う。特に親は自分の考えと違うことを言うものだが、その言葉は冷酒の如く後から効くものであるが、それを知るのは親がいなくなってからが多いのは、人間の宿命のようだ。でも多少回り道をしても気持があれば道はきっと開ける!
 「食べたいものは先に食べ、やりたい事をまずやってしんどい事は先送り、人生は一度きり、それでいいと生きてゆく。今日はニートの君なれど、明日はニートの親となりなん・・・。」

大卒3万3000人がニート=就職率改善も4%非正規―文科省
時事通信8月27日(月)17時5分配信
 今春、4年制大学を卒業した学生約56万人のうち、6%に当たる約3万3000人が進学も就職の準備もしていない「ニート」だったことが27日、文部科学省の学校基本調査の速報で分かった。就職率は63.9%で前年比2.3ポイント改善したが、3.9%の約2万2000人が非正規雇用だった。
 文科省は「リーマン・ショックで大きく落ち込んだ就職率は持ち直しつつあるが、本人が望まない雇用形態で就職せざるを得ない状況は改善すべき課題だ」としている。
 大卒者約55万9000人を対象に、5月1日現在の状況を尋ねた。就職も大学院などへの進学もしていない人は15.5%の8万6638人。今回、初めて「進学も就職の準備もしていない」人数を調べたところ、このうち約4割の3万3584人いた。「就職準備中」が4万9441人、「進学準備中」は3613人だった。