Bye my Abenomics ?

 この言葉は、安倍首相が今回アメリカ訪問した時に演説した内容に含まれていた言葉である。正直「うまい」と思った。いや今抱えている首相演説原稿を考えるブレーンが「うまい」のだろうが、アメリカ人にはピッタ!ときたセリフに違いない。
 語源はアメリカ映画「Wall Street」に出てくる、やり手 投資家のゴードン・ゲッコウの言葉からの引用なのである。確か映画ではゴードン・ゲッコウを演じるマイケル・ダグラスが学生を前に相場についてレクチャーするシーンの最後に、彼は自分の著作を持って「今後の相場の成り行きを知りたいのなら、私の本を買え!Buy my Book!」のアカデミー賞を取った映画のシーンから来ているのである。演説を聞いていたアメリカ人もその言葉を聞いてさぞ唸ったことだろう。さしずめ今の私たち日本人がアメリカ人から「倍返しだ!」と言われたようなインパクトではあるまいか。
 でも最近強気が目立つ安倍首相、カッコいいのはいいが決して「Bye my Abenomics. さよなら 私の安倍のミクス」と言わなくてもよいような結果を残す事だろう。