久しぶりの経済ネタです。

 株価が大変な勢いで値上がりしています。私はお金もないので株式投資などできませんが、やはり我が国の経済現状を知るには、大切な要素だと思いますから聞き流す程度ですが、関心は無くはありません。今後の予想を株に興味がある人は知りたいでしょうが、証券会社や金融機関の方の話は大体「今後も上下はあるでしょうが、上がり続ける」と言います。証券会社は値段が下がれば「安いですから買いです!」といいますし、上がっていたらさらに「もっと上がりますから買いです!」というのです。株の売り買いで手数料を得ていますから、とにかく売るためにはそう言うしかないのだと思います。でも実際は円安による企業収益が上がっての要因が強いですから、少しでも円高になるとすぐに下がってしまうのです。そして日銀が株式を買い続けていますから今は上がるでしょうが、買わなくなって売りはじめでもしたら、それは一気に下がると思うのです。日銀の運用資金は税金ですから、その儲けによって世の中にお金が回っているのでしょうが、日本の企業の主なところの筆頭株主が日銀になったりすると、国営企業になってしまいそうにも思います。外国人投資家もそこらへんはよく見ていて、何か変調の兆しを感じたらすぐに高値で売り抜き、泣きを見るのは国内投資家なのかもしれません。
 円安が株価を上げている反面、輸入している原油価格はサウジアラビアの政治的不安定さも影響してか、上がり続けています。現に高知の数か月続く1L=¥136が夏には他県と比べて10円以上高かったのですが、今では全国平均の値段になっています。また大企業は儲かっているのに、人員整理を始めています。IoTが浸透し始めているようで、バブル期入社の中堅社員たちがリストラの対象のようですから、やはり企業は不透明な先行きに不安を感じて、高い株価が物語っているように業績は良くて儲かっているのに、社員を減らして更なる儲けを会社は追及しているのでしょう。やはり企業家は「欲張りの塊」なのかもしれません。ということは言い直せば、「人間の欲」がこの世の中を動かしているのですね。