南海大地震は100%近いうちにやって来る、と県や市は思っている!?

 ゴールデンウイークは久しぶりに連休を取って休もうと思い、いつもは週末に書く「ひとり言」を木曜日の今日書いている。


  昨日銀行に行き、待合で県が作った「南海地震に備えて」のパンフレットの英語版が置いてあった。先日、県が各家庭に配った冊子の英語訳だが表紙の英語の題名を見て驚いた。「Prepare for Nankai〜」と書いてあったのだ。それを見てはっとしてしまった。「Prepare for 〜」と書けば絶対ある事、100%現実に起こる事への準備を意味するのである。それもどちらかといえば極近い事である。『パーティーのためにお酒を準備するとか、結婚式のためにドレスを準備する』とかに使う。ただ地震や交通事故に備えての訳を「Prepare for an earthquake,とかPrepare for a traffic accident.]
と訳してしまうと地震や事故が100%あるから準備するになってしまう。例えば台風の準備などには台風が近くなってくれば、来るのが明らかにわかるから使える表現であるが、地震や交通事故には普通「Just in case (of)〜」を使うのが普通だ。
 だから間違っている!と投書でもしようと思ったが、ふと私の意識に危機感がないだけではないのか?と思え始めたのである。私は「南海地震に備えて」の意味は「いつの日か来るかもしれない万一の場合の南海地震に備えて」の意味くらいにしか取ってないが、県や市は「必ず近いうちに100%来るから注意せよ!」と言う気持ちで英訳したのではないか!?と思えて来たのだ。国際交流課もあり英語の専門家、そして外国人職員も抱える県であるし、これは英語を少し知っていればわかる事でまんざら間違いでもない気もする・・・

 最近日本各地で大き目の地震が相次いでいる。この英訳の冊子を見て、高知で地震保険に入ろうかと真剣に思い始めたのは私だけだろうか、あなたはどう思われますか?