教えることは教えられること

 もう6月になりました。早いもので今年も半分が過ぎようとしています。今年1月下旬に立ち上げたこのコラムも丸4ヶ月で、3000件のアクセスをいただいております。ありがたい事です、ありがとうございます。

 我々このような場で意見を述べさせていただく者にとって、どれだけの方に読んでいただいているかは、大変気になる所です。最近はブログなる個人的なコラムサイトが人気があるようですが、私はあまり個人的な事には触れず大局を見つめ考えながら、このコラムを続けて行きたいと思っております。先日地元新聞社の知人が「小笠原さん、最近投稿が無いですが、どうですか?」とのメールをいただき、「新聞はなかなか載せてもらえないからね・・・」と返事を書きここのコラムの事を伝えました。きっとたまに読んでくれていると思います。文章はいつでも書けるようで、いざいつまでに書かなければ!と決められると我々素人はなかなか書けません。題材選びに苦慮するのです。私は結論を先考えてそれを導くよう文章を組み立てていくのですが、書いていて思わぬ方向に発展し、最初おもっていたより良いと思われる結論に至る事がままあります。今回も結論は考えてはいるのですが、その一つ前の展開が浮かんで来ません。プロの作家だとここでおもしろいジョークや風刺が飛び出し、読者の気持ちを一気に引き寄せ、結論へと洗脳していくのでしょうが、私の文章などなかなかそこまで至りません。まだまだ修行ですね。

 このように文章を書いていると、たまに「誰かに習ったのですか?」とか聞かれた事があります。「いいえ、ほとんど自己流ですが以前小説を書こうと、いくつか自作小説の本を出版し賞をいただいた方に見ていただいて、自分の文章を添削してもらった事があります。」と答えると「道理でうまいわけですね・・・」との答え。褒められたのかそうでないのか微妙でしたが、素直に「ありがとうございます。」と答えました。


 好きな事や、やってみたいと思っている事に挑戦することは、素晴らしい事です。仕事を引退し子育てから手が離れ、やっと自分の時間が持てて夢だったという「英会話」や、触って見たかったとパソコンを習いに来られる年配の方には、教えていて多くの事を教えていただけます。長い人生経験からの言葉や態度には、私の子供達への言動の答えが含まれているように感じます。

 「習う」とか「教える」とかは私のこの教室などのものだけでなく、人と関わるあらゆる場面において自分の心次第で、出来るものなのです。その自然な気持ちを何とか学校の勉強で苦しんでいる子供達にも、学ぶ楽しさをもっと感じてもらえるよう研究、工夫、努力しなければなりません。今までの塾形式では私達は限界があると感じ、パソコンを授業形態に入れ子供達により学ぶ楽しさを提供しているのも、全ては、自分からやろう!という気持ちを導きたいがためなのです。楽しければ続きます、続けていれば分かります、分かるようになればもっと楽しくなります。するともっと続くようになりもっとわかるようになっていくのです・・・。私の教育原点にようやく結論がたどりつきました。以上本日のコラムの書き方講座?を終了いたします。