勉強を教える事は勉強法を教える事

  日本列島梅雨に入ってきました。約一ヶ月蒸し蒸しとうっとうしい気候が続きますが、これがないと日本列島は真夏の暑さを乗り越えられません。水不足がまず発生し風呂へも入れず、飲み水にも事欠くようになります。風呂に入れず水が飲めない、どう考えても通常生活が送れません。昨年の台風も多すぎて困りましたが、これも全くないと人類は大変困るのです。自然の絶妙なバランスで私達は生活できているのです。

  英語をずっと教えている生徒が今日通塾日で、2週間ぶりにきてました。今高校2年生です。中間テストがあり結果報告と英語の予習に来ました。本来は毎週なんですが彼は個人チケット制を利用していまして、試験前は詰めてきて、試験開けは休むパターンで通って来ています。中間テスト報告は何と91点、クラスで2番だったそうです。そんな彼に今度の夏期講座のチラシを見せて、「20点30点UP続出中!は僕の事が入っていない。」と本人は言います。「そうやねぇ、ここへ来始めは30点取れなかったから60点UPやねぇ!」と笑いながら話しておりました。中2の頃全く英語が分からずお母さんが顔色変えて教室に来た事を、昨日のように覚えています。早速個人授業が始まりました。まず予習をしてアルファベットから復習です。私は宿題はやってこない生徒には出しませんが、彼はきれいに毎日本文を日本語訳と英語文を写してきました。このこつこつやる彼の姿勢が今の点数につながっていると思います。高校生の今も彼は英文と日本文を写してノートを作り、勉強しています。

勉強を教える事はその子にあった勉強のやり方を教える事だと痛感します。書く事が苦手な子でも少しずつ書かせて慣らしていけば、必ず書くのが苦にならなくなります。無理は良くないけど毎日続ける事、梅雨空のようにしとしと降る雨の如く続く雨が、最後に大きな大河へと流れ込む水になって大地を潤し、大きな実りをもたらすのでしょう。あきらめずまずは続ける事、続けさせる事から全てが始まります。勉強の方法の話しが大地を流れる大河の話にまで発展してしまいました。