塾もこれからはプラスアルファの時代!

  8月もあと数日となってしまった。この夏を総括するにはまだ早いかも知れないが、いろいろな経験が出来た夏であった。

  最初に掲げる事はなんと言っても総合塾として初めての夏期講習なのに、10名を超える新入生を向かえ、小学2年生から高校2年生までが無事この夏を有意義にこの教室で学習できたことである。クラブやよさこい祭り、アルバイトなどで忙しい塾生には、時間が自由に選べ時間変更も簡単に出来る当教室のシステムは、大変便利なようで保護者の方々からも多くお褒めの言葉をいただいた。
  当初、初めて教室に来られた方はまず、今までの塾とは全く部屋の雰囲気が違うことに驚かれるようだ。塾なのに黒板がない、今の会社では当たり前だが、全国のペガサス教室には各自に一台専用のインターネットが利用できるパソコンが用意してあり、個別の学習スペースが設けてある。だから塾生は知らず知らず、社会に出た時にパソコン操作に困ることは無い訓練を受けているのである。だがパソコンが普及したと言っても我が県はまだ3割弱の普及率だそうだ。近い将来にはテレビのように普及するであろうが、まだまだ学校での情報教育は始まったばかりで普及率が5割を我が県で超えるのは、さらに数年かかるのではないか。その間も街の小さなペガサスの教室はパソコン学習を通じて、我が国のIT教育の一端を担っている事になろう。子供達はパソコンを使用しながら問題を解き勉強しているが、パソコンを縦横無尽に操作し、日々慣れ親しんでいるのである。 
ある塾生の保護者の方が話されていた。
 「塾に通って成績が上がるのは当たり前だと思いますが、上がらなければその塾に生徒は集まらないでしょう、そしてその上にこれからの時代プラスアルファがあるに越したことが無いのではないでしょうか・・・この「塾・ペガサス」を知ると今までの無機質な教室に黒板しかない塾が大変殺風景に冷たく思えるのです・・・この教室の形式はこれからの教育現場の姿だと思います。」

 何よりも心強い話であった。確かにこれからの時代なにかプラスアルファがあって当然かもしれない。それがただのおまけでは意味が無く、その点パソコン学習は五感をすべて使う学習が可能だし、ソフトが年々進化しているからその可能性は計り知れないものがある。われわれ指導者にとってもより、生徒達への精神的なサポートが格段に出来るようになった。ペガサスの先生は良く世話をしてくれる・・・と全国的に言われる所以である。

  国際化の時代、来年度から東京都品川区の小学校では、正式に小学生から英語が導入される。そういう動きを見越して、我がペガサス高知桟橋教室では、積極的に小学生からも英語を導入している。しかし、小学生の英語教育と言えば話すことばかり教える事を想像される方は素人である。まず話せる様になるためには英語を聴く(聞く)こと、聞かせる事が最優先なのだ。肌が白くて髪が金髪で目が青い人しか教えられないと、考えている方が多いのが嘆かわしい。早ければ早いほど良いと言っても限度があり、日本語もろくにわからない子供にいくら英語を小さい時に教え覚えても、すぐ忘れてしまうのである。言葉にするのは大人になってからでも決して遅くない。それまでにしっかりヒアリングさえしておけば全然問題ないのである。そして中学校から文法的な事を理解させていき、高校大学でより高度な英語に進んで行くのが理想ではないか。だから今は焦らないで英語1年生には英会話ではなく、歌や物語を何度も聴かせる事がイメージが膨らませより効果が高い。
  しかしこのように若年層の英語教育を進めるとすぐに、子供英語検定とか子供英語弁論大会などに固執する保護者が出現するのである。出たい人には出るなとは言わないが出て入賞しないと気が済まなくなってきて、それだけの学習になってしまうのだ。私達は日本語を話します。弁論大会や漢字検定に参加する人もいますが、参加しない人も多い。英語を特殊視するのではなく日本語を学ぶように自然に学べないものだろうか、と常々感じている。受験の弊害で英語が人をふるいに掛ける道具になってしまったが、若年層の英語教育に関しては、その弊害の同じ「轍」を踏まないように願いたいのである。

 
  塾もプラスアルファのこれからの時代、われわれ講師も勉強が教えられる・・・だけではいけないかも知れない・・・打って走って守れるとか・・・マイクを握ると歌手になるとか・・・わくわくして来た!