教育雑感 あるTV番組を見て・・・

   さっきまでTVの「突然校長がいなくなった。」という番組を見ていた。赤字で困っていた私学を外食産業で成功した経営者が買い取り立て直していく経緯を、追った番組であった。私学経営も経営の一種かも知れないが、サラりーマン、公の教育機関を経験し私塾の講師、経営者を経験している者として教育は商売としては全く異質なものであると言わせていただきたい。偉そうで現場の教師や生徒と摩擦ばかり起こしていたプライドばかり高い大学教授の学校長、きっと彼は生涯初めての挫折を感じていただろうが、強がりばかりで身を固めていた。所詮大学教授には中高の校長は務まらない、と言う事であろう。彼の経験や信念はあくまで大学だけで通用してきたことで、ましてや中高生の現場ではその考え方は摩擦しか起こさなかった。

   塾の講師も教育者の誇りはあるが、学力だけでなく躾や性格のアップまで求められると言葉に詰まってしまう。たまにこちらが「塾だけではやはり不十分ですから、家庭でもやらせてください。」と言うと「何をやらせたらいいのでしょう、先生、宿題を出してください。」と言ってくる。こちらとしては塾や学校でやった事を復習してもらいたくて言ったまでだが、本人が分ったかどうかまでは本人で確認するしかないのである。他の塾はそんなことまで関与しているのだろうか?これでは自立心など養われない・・・

   ある塾で授業中騒いで困る生徒がいて、他の生徒に迷惑になるので辞めてもらったそうである。その保護者は他の生徒にわが子が迷惑をかけたことを詫びたが、数年後違う塾で同じような生徒がいて辞めさそうとしたら、その塾の理事長は逆に静かにさせられない先生が教育者の能力に欠けると、言ったそうだ。同じような問題に全く違う対応が塾によってなされた訳で、ただ驚いてしまった事を思い出した。どちらが正しいなどはこれだけでは判断できないだろうが、十分な保護者との連絡を持ち、まずは家庭の力で解決してもらうのが一番大切だと思うがどうだろうか・・・


   ある仕事で成功を収めると理想に燃えて教育産業に進出する経営者はたまにいる。より利潤を求めての多角経営なのか、真に理想に基づいての参入なのかはケースバイケースのようだが、目先の成績向上や進学率でそこに勤務する先生の給料が、歩合的に変わるのはいかがなものだろう。
   ふと世界に冠たる巨大自動車会社などが教育産業に乗り出して、小学校から入れば大学までしっかり経営面や技術面をたたきこまれ、100%その会社に就職できる!なんてなった大変な人気の学園が出来るのでないか・・・と思った。今人気になっている有名大学の小学校開校であるが、有名大学に入れるだけでなく、間違いなく有名企業に入れるとなった方がより人気が出るのは親として間違いないと思う。自衛官の子供達には防衛大学校付属小学校なんて出来るかもしれない・・・



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