「変革」とは・・・

高知は雨のゴールデンウイークの始まりです。あちこちでイベントが行われているようですが、この空模様にため息をついている関係者も、少なくないのではないでしょうか?

  前から思うことなんですが、曜日のならびによってこの連休は形態が変わってしまい、その並びに一喜一憂している企業も多いと思います。近所の小学校では先週の土曜日に授業をして、連休中の中日を休みにしているという話を耳にしました。運動会も秋やるものだ、という概念を覆し5月にやって秋の授業日数を確保しようとしています。それが良いか悪いかは別にして、今やっていることに何か不都合があれば現場の判断で臨機応変に日程などが変えられるようですが、学校によっては前のままの日程で運営している所もあります。これが「変革」というものではないでしょうか?誰に迷惑をかけるものでもありません。ですからどんな曜日のならびになろうとも、4月29日から5月5日までの一週間は全部国民の休日として利用できないものかと、思っていました。平日にあたる2〜3日は後日土曜日や夏期休暇などで調整します。確実に一週間休みが取れるとなるとかなりの経済効果が考えられるでしょう。日曜日が祭日なら次の月曜が休みになるハッピーマンデイも始まっています。これも3連休が増え経済効果がでているようです。このように別に資本を投入するとか財政投融資を使うなどの経費を使わなくても、大きな経済効果が見込まれる事を国は直ぐすべきです!

   小泉首相の「変革」は確かに我が国の制度ややり方をかえて、それなりの効果はあったと思いますが、その結果として「格差」という意識を国民に強く意識させてしまいました。私も実感しています。「痛みを伴う変革」がこういう形で我々国民に伝わった事は、これ以上の変革はもう勘弁してくれ!という大きな国民の声としてはね返ってくるでしょう。正社員と非正社員の格段なる待遇の差、学校の教員の世界は「臨時」というかたちで同じ仕事をしながら大変な格差が生じています。ある先生が「採用試験に合格しないから仕方ない・・・その条件でいいと本人も納得してやっているから嫌ならやめるのではないか・・・」との話が今でも頭に焼き付いています。
   京都府では教員免許を持っていなくても先生として採用する事が決まったり、東京では土曜日に大手予備校の講師が学校で補習を請け負って授業し、大変な人気だそうです。また、教員OBの受け皿として「公立塾」が設立されます。利潤追求が目的の株式会社の学校が出来る時代ですから自然な流れかも知れませんが、私達塾経営者は学校の勉強が分からない子供が発生するから、そのわからない子供たちのためにお金をいただいて分かるように指導しております。冷暖房完備、全国のペガサス教室では各個人にパソコンまで用意して補習授業をしています。しかし結果が伴わなければ本人の資質とは別に生徒は減り、あっという間に経営が立ち行かなくなります。でも学校の先生はどうでしょか?分からない生徒が多くでれば先生の教務評価が下がるような仕組みがあるでしょうか?多くの先生は大変良くやってくれていますが、私達が常に感じているような収入が断たれるような危機感はないと思います。逆にそんな危機感があれば子供の指導などできない!とその筋の方は言われるかも知れませんね。でも塾は常にその危機感を背負って子供たちを指導しています。だから強いのかもしれません、だから良く分かる指導ができるのです!


    私は英語の才能があったのか私でもやれた方法で勉強したら必ず英語は分かるようになり、英会話など簡単に出来ると「聴・話・読・書」の順番で勉強する英語塾を20数年前に始めました。英会話ブームやバブル時代でもあり多くの生徒さんにそれを伝えることが出来ましたし、教える事が私の天職だと感じました。でも学生は英語が成績が上がったら今度は数学や理科社会が気になり始め総合塾へと去って行きました。10年ほど前からずっと数学やその他も勉強を始めていましたが、とてもお金が取れるレベルではないとおもっていたので生活のために、教育施設などに教えに行っておりました。そこで知ったのは学校の英語の先生が英会話が出来ない、という事でした。そこでもわたしの理論はかなり効果がありまして、触発された先生方が英会話を私の理論で学び始めました。そんな折このパソコンを利用したCAI教育システムに出会いました。

    後から知った事ですがITが叫ばれた当時7〜8年前に、大手塾がかなりの資本を入れてCAIを始めたそうですが、当時はまだ今のようなパソコン性能ではなくまたブロードバンド環境なども、今とは比較にならないくらい劣悪ですぐその指導法は行き詰ったそうです。そのことを知っている方々は私の今の教室に大変懐疑的でした。でもパソコンはかなり安くなり性能も飛躍的によくなり、ブロードバンドも光ケーブルなども使われ以前とは格段に多い情報が得られるようになってきました。これからもますます発展していくでしょうし、いまのパソコンを学習ツールとした教室は必ずこれからの教育の中心的な姿となっていきます。そして教育における「格差是正」に大いに力を発揮してくれるものでしょう。


     ゴールデンウイークの話が思わぬ方向に発展しましたが、私は生徒本位の痛みを伴わぬ「変革」にお仲間の先生方と力を合わし切磋琢磨、努力していく所存です。がんばります!