所感・雑感

   10月も20日を過ぎたのに高知は、日中汗ばむ気候でまだ半袖を着ている。さすがに朝夕はそれでは肌寒く感じるが、家の中では夏着で十分いられる。これも地球温暖化の影響だろうか?このまま寒くならずに春になれば暖房費も要らないのに・・・と勝手な事を思っている。四季のはっきりしている日本だから、冬は寒い方がいろいろといいのだろうが、歳のせいか寒いのが億劫で仕方ない。

     よく夏が好きですか?それとも冬が好きですかと聞かれるが、正直言うと「両方嫌いである。」ハワイに初めて行った時、同じ地球にこんな所があるなんて不公平だ!とまじめに思った。町並みなどは人工的なものだが、気候は自然から与えられたもの、日本ではいま当たり前の「クールビズ」が、ハワイではアロハ着でずっと昔から定着していた。
     日本人はなぜこんな事に気がつかなかったのか?そんなことを思うと規制緩和の一貫でいろいろな事が、最近解禁され自由化されて経済を活性化しているが、この規制とは一体なんだったんだろうと、解禁された今思ってしまうのである。ガソリンスタンドのセルフ化やご当地ナンバープレートなども、いまなぜ昔はいけなかったのか?

      まだまだこのような事はたくさんあるだろう、さらに地方分権がもっと進めばかなりの地方色が出てくる。でもアメリカの州の力は日本の国のような権力があることを最後に付け加えたい。

      教育や税制、医療サービス、法律などなどありとあらゆるものが州によって違うのである。学制も違うし消費税(アメリカでは売上税)も州によって違うから驚いてしまう。アメリカにいたとき隣の州は川を隔てて接していたが、売上税が違うのでわざわざ隣の州から買い物に来ていたのである。
      四国に言い換えれば、高知県で消費税が5%で裕福な愛媛県はもし3%だったら、高知と愛媛の県境に住んでいる住民はきっと愛媛県で買い物をするに違いない。そうすると益々県勢格差は開いてしまう・・・
      そうなるとまだまだアメリカ並みの、規制緩和地方分権は日本では時期尚早かもしれない。でも変えられないものは変えなくても、変えられる余地があるものは、変えていける方向を模索していく事は今から大切である・・・