あきれた高校の必修逃れ

     ただただあきれるばかり、生徒思っての事と発言していた高校関係者がいたが、週休2日制になったので時間が足らなくなったのか?。楽して近道をしたつもりがとんだ遠回りをさせる事になってしまったのである。もし、これらの生徒を助けるような救済措置が新たに各高校で取られたりすると、文部科学省もなめられたもので、もう日本の教育は終わりであろう・・・悪質きわまるこの問題の該当高校の管理職には、かなりの責任があると思う。

     先生が生徒をいじめて死に追いやる時代に、高校教師が大学進学のために時間割の嘘まで書いて進学率を上げようとする。これではまじめにやっている先生が可哀想である。もし、この問題が発覚しなければこのまま問題にならずに終わっていただろう。いや、ホントは何もせずに、履修した事になって卒業し、大学に進学している卒業生もいるかも知れない。これはどうなるのだろうか?本来ならば卒業できないのだから、進学は出来ない・・・大学入学は取り消される・・・すごい社会的問題に発展するだろう・・・今後の進展に目が離せない。
     でも高校教師はなぜそこまでして進学率を上げたいだろう?教員資質を進学率で採点されるとでも言うのか?・・・意外とボーナス(報奨金)や退職金が違ってきたりしているかもしれない・・・

  


読売新聞より




必修逃れ新たに33校、35都道県282校に

 全国の高校で卒業に必要な必修科目が教えられていない問題で27日、新たに33校で履修漏れが判明した。これで履修漏れは35都道県282校になった。

 内訳は、愛媛12、愛知7、静岡7、島根3、宮城2、新潟、青森が各1校。青森県の私立青森明の星高校では、普通科特別進学コースの3年生35人が、2科目必修の地理歴史で1科目しか履修していなかった。

 伊吹文部科学相は27日の閣議後会見で、「教育の基本的な狙いと、目先の大学に入るということが混同されている」と述べるとともに、「卒業証書を出すまでに指導要領に決めた通りの授業は受けて頂く」と話した。

 現在、都道府県教委などを対象に行っている実態調査については、「27日中には大体の数字を公表したい」との見通しを示した。
(読売新聞) - 10月27日14時45分更新


履修不足>「逸脱」の手段さまざま 学校側なりふり構わず

 全国各地の公私立の高校に広がっている履修単位不足問題。単純に卒業に必要な科目を教えなかっただけではなく、「世界史的に地理を学んでいた」などの理屈で異なる科目を一体化させて履修させたことにしたり、表向きの時間割と実際の授業の内容が異なっていたり、学校によりさまざまな手段で「逸脱」が行われていた。「受験優先」のためには、なりふり構わない学校側の姿勢が浮かび上がった。【佐藤敬一】
 履修不足は最初に発覚した地理歴史だけではなく、情報や保健など多くの科目にわたっている。このうち、地理歴史では必修の世界史1科目に加え、日本史、地理から1科目を選択する計2科目履修しなければならないが、1科目しか履修させていなかった。
 栃木県の県立宇都宮女子高では「世界史的に地理を学んでいた」として異なる2科目を一体化させて教えることで2科目とも履修とした。県立大田原女子高でも理系の3年生80人が「地理の授業で世界史もまとめて学んだ」として地理Bと世界史Aを履修したことにしていた。
 2科目を合わせながらも内容が1科目だけに偏っていた学校もある。
 長野県立伊那弥生ケ丘高では、全員が1年時に地理を、2年時には世界史を履修した形になっている。しかし、2年時には(1)世界史だけを学ぶクラス(2)日本史と世界史を学ぶクラスに分かれ、(2)については事実上は日本史の授業が行われていたという。
 宮崎県立宮崎大宮高でも、社会科の授業で受験に必要な科目に絞った内容の授業が行われていた。児玉淳郎教頭は「受験を考えた時に絶対的に授業時間が不足しており、偏った内容の授業をしてしまった」と説明した。
 掲げた「看板」と内容が違っていたケースも多いとみられる。福岡県立鞍手高では、時間割では必修科目である世界史Aとなっていながらも、実際には地理Bの授業を行っていたという。
 静岡県下田北高では、昨年度初めに教育課程表の「地理歴史」部分に2科目と書いて県教委に提出したが、実際は1科目しか履修させずに卒業させていた。村野好郎教頭は「受験科目を優先して指導したところ、もう一つの科目にいく前に卒業がきてしまった」と説明する。
毎日新聞) - 10月27日15時3分更新