立派な人とは・・・

    年明けもう2月も10日が来る。1、2,3月はほんとに過ぎるのが早く感じるのは学校行事に、携わっているからだろうか?中学生達は後1ヶ月に迫った高校入試に少し緊張気味の日々である。「案ずるより生むがやすし」と言うが、済んで見ると高校入試など人生上では大したことはないものだが、当事者にとっては大変だろう。精神的にも不安定で多感な中学生時代、中高一貫校が増えてきてそのハードルをなくし、その分思い切り伸ばそう・・・と行政は考えているが、私は中学生にとって高校入試は人生の節目になるもので、その中の苦しさから得るものは大きいと感じている。
    現に持ち上がりで上がった生徒より、入試を経験しくぐり抜けてきた生徒の方がしっかりしていてたくましい・・と高校の先生が言っていたのを覚えている。私学も中高一緒になっているが、みんながみんな最初の目標を叶えられるものではないのである。地元に居ればその学校出身という事ですこし違う目で見られるかも知れないが、地元を離れると全く関係ない。だからか地元に居るその学校のOBたちは我が子をそこに行かせ、地元に呼びたがるのだ。こんな田舎で名門校も何もあったものではない。要はその人自身の人間性なのである。

    爪に灯を点すような生活を親はして子供をその私学に行かせ、苦労した親は地元に呼んで苦労した元を取るかの様に、我が子を地元で自慢する。それがその子供を潰しているのである。その学校出身だから立派と見えるのではなくて、あの立派な人は出身校もヤッパリあの学校だ・・・と言われるのが本当の姿であろう。

    私がその学校出身で東大でも出ていたら、こんな考えは出来ない大人になっていただろう・・・後50年しっかり生き抜くぞ!立派な爺さんになってやる!


季節柄、少しあったかいデザインに替えて見ました。