投稿 「人権」と「カウンセリング」の二人会



友人に誘われるままに、題名からではちょっと硬そうな講演会に参加してきた。しかし、ふたを開けてみるとその人権のお堅い話を、落語家の方が面白おかしく話したり、カウンセリングの講演は一人芝居でも見ているような、講演だったのである。
  丸い卵も切り方によっては四角になるというが、一見難しそうなこれらの題材もこのような切り口で話せば、こんなにも角が取れ飲み込みやすくなるものなのかと感じたのである。笑いの中にも考えさせられる内容がたくさんあり、多くの事を学ばせてもらった「二人会」であった。
     元来講演といえば少し堅苦しいものを想像しがちであるが、生の落語を多感な子どもたちに見せるだけでも価値はあるし、特に眠くなりそうな話題をこういう手法で子どもたちに伝えていく事はこれからは、大切ではないかと思ったのである。
 学校の先生が落語家のような話し振りで、授業で使う指導棒が落語家の扇子のような創造性を出せば、きっと授業ももっとおもしろくなるにちがいない。



      この投稿は、高知新聞8月30日朝刊に「学校の授業も工夫で楽しく」の題で、掲載されました。