最後の授業

         何気なく朝のワイドショーを見ていて、この話をたまたま耳にしました。アメリカの大学教授が治療不可能な末期がんになり、大学を去ることになっての最後の彼の授業を録画したものです。アメリカ的といいますか、自分の死までジョークにしておもしろおかしく彼の人生を振り返り、残る家族、特に幼い我が子たちへの遺言とも取れる彼の言葉は、大変意味深く重厚なものです。きっとこの境地になるまでに彼は苦しみ、そして泣き運命を呪った事でしょう。人間ですものそれらは当たり前の事です。でも彼の偉大なところはその現実を全て受け入れ、残された時間にも自分の夢を叶えるべく、全力で取り組んだ事です。そういえば彼の個人的な欲望を満たしただけだったように聞こえますが、病気になる前に彼は、自分の学生の夢を叶える手伝いを出来る事に、大きな生きがいを見つけていました。
         若いときは野望に満ちた彼でしたが、挫折し壁にぶち当たるごとに彼の心境は自分だけから仲間に弟子に目が向けられて行ったのです。少しずつ九巻にわたって約一時間映像は続きますが、彼が伝えようとしている事は東洋的な思想につながると感じました。彼は彼の人生を自分の死で終らせるのではなく、こういう形をとりながら永遠の生命を残そうとしたのだと思います。
        いつも思います、あと数ヶ月の命と言われないと人間は、やりたいことが本当に出来ない動物なんだと。その数ヵ月後がいつ来るか分かりませんよね、今日かもしれない・・・だったら元気なパワーがあるうちに、やりたいことに挑戦しようではありませんか!
        前置きが長くなりました、下記でその講義が見られます。終ったら画面右のメニューで順番にご覧ください。10年は3650日です。あなたはあと何日平均余命が残っていますか?

http://jp.youtube.com:80/watch?v=nrFMRuB2lbA