ETC狂時代

          今月28日から地方の高速道路が、どこまで走っても1000円だという。車にETCを付けていないとその恩恵にあずかれないとかで、カーショップはETC特需に沸いているようだが、予想をはるかに超える売り上げで、かなりの人がセットアップを待たされているようだ。5250円の装着補助も後押ししているようである。
          私も年に数回しか高速道路は利用しないが、5月の連休時に島根の浜田市で塾長会があり、当初高速バスを往復利用して参加の予定だったが、急遽家族を広島まで便乗させ車で参加することにした。高知から瀬戸大橋を経由し、広島でいったん高速を降りるから浜田まで3000円掛かるだろうが、それでも安い!家族で利用できれば広島まで一人500円の計算(ガソリン代を除く)である。こんなに安上がりならきっと多くの人が車を利用するかもしれないから、大渋滞が予想され4時間弱で普段なら行けるが、一応5時間考えている。それで着かなかったら会には遅刻してしまう。
          しかし愛車は、昨年13万キロ乗って壊れた軽自動車を替えた際に、ETCをつけていたので今回の恩恵を受けられそうではあるが、家族4人乗ってエアコンでも点けたら、高速道路の上り坂では「亀」になる軽自動車での広島への移動は、我慢大会になるかも知れないと今気がついてしまった。そしてこの安くなる恩恵は2年間の時限立法のようで、もし民主党が政権を取り、国中の高速道路がただになったらこのETCはどうなるのだろう・・・と思ってしまった。でもそんなことはまずない、と踏んでの今回の措置のような気がしてしまった。
          このETCひとつにしても、政治に私たちの生活が左右される事を実感し、もっと政治に関心を持つべきだろう。