学力テストの成績と親の所得の相関関係

 昨年実施された全国学力テストの公立小6年生の分析結果が、8月4日に発表され、結果について「やっぱりそうか・・・」と思ってしまったのです。以前このブログでも書きましたが、東大生の保護者の平均年収が1000万近くて、全国一高いとは知っていたからです。
 年収1500万円の家庭と年収200万円未満の家庭の生徒の算数Bの正答率は、71.2%と44.4%とでその差26.8%もあったというのです。これは一体何を意味しているのでしょうか?間違いなく所得格差が教育を平等に受ける権利を阻んでいるということでしょう。年収1500万といえば月に125万円の収入です。学校以外の教育費に月10万円払っても十分生活は出来るでしょうが、年収200万円以下となりますとまず塾代などは出せないでしょう。ですからその報告書にも平均的な年収と成績が載せてありました。でも年収700万円の正答率は平均の55.8%を下回っていたというのです。ということはわが国では高額所得者の子どもたちが、正答率を上げているということになります。まさに教育レベルは「銭しだい・・」と思えてきました。

 わが高知県に置き換えて考えてみました。どう考えても県民所得は低いですが塾、特に中学受験塾は過熱気味です。私は中学受験塾はやっていませんが、出来るだけ余計なコストを抑えて多くの生徒さんに利用できる塾を目指してやっています。でも私がそれ(良心的な値段)をすればするほど私の所得は減ってきて、わが子の教育にお金がかけられなくなるのです。塾代だけが教育費ではありません。私が大学を選ぶころ(昭和50年ごろ)は、大学は親元を離れて県外へ行く!というのが当たり前でし、多くの同級生たちは東京の大学を目指しました。地元の国立大など考えもしなかったのです。でも親の収入が多かったかといえば、そうではありません。奨学金をもらうなりアルバイトをすれば、何とか都会の大学に行けたのです。それが今では不可能になってしまいました。
 東京で大学に通うためにアパートなど借りて生活すると、仕送りは少なくても15万近くいるとか。去年息子さんを3人関東の大学に進学させていた方の話を聞きましたが、毎月30万の仕送りをしているとの事で、きっと子どもが全員卒業したら自分の寿命は尽きるかもしれないと話していたが、まんざら冗談じゃないなと今思います。こんな世の中で子どもをたくさん産もうなどとは到底思えないでしょう。こんな世の中に誰がした!・・・それは国立に行こうが私学に行こうが同じようにいりますから、大学のない田舎にいるものはそれだけでもすごいハンディーがあるように感じてしまいます。そのようなわけか今では国公立大学は地元の者に大変な人気です。でも30万仕送りして親は毎月いくらで自分の生活をしているのでしょう・・・年収1500万だったりして・・・

 やはり何かおかしいですね、でも今の世の中、子弟を都会の大学に行かせていることが、ステイタスシンボルになりつつあります。サラリーマンの父親は昼食を喫茶店のサービスランチ¥500を、コンビニのお結び3個(¥315)に替えてつつましく過ごしていますが、公園などで人目を忍んで食べている時に限って同僚に会い、「子どもが東京の**大学に行っているものでなかなか大変で・・・」なんて言うのを楽しみにしているのです。そんな大変な思いをして卒業させた大学なのに就職できないとか、フリーターなんてなったら親はそれはショックで、寝込んでしまうかも知れません。
 人生長いですから何が起こるかわかりませんから、面白いのかも知れませんが、親は自分が生きるに必死の時代ですので、フリーターのわが子の世話までは手が回らないかも知れません。やはり何かがおかしい気がします。そんなことがないように、小中学生は今から塾に行きましょう!?


 今回のブログはおかしな落ちになりました。私はまだお結びランチではないのですが、時々インスタントラーメンランチになります。5袋298円の出前一丁はいいほうで今は5袋198円のイオンブランドのラーメンです。野菜をいっぱい入れていただきます。それが出来る自由のある私はお金はないですが、心は豊かかも知れません。来週はお休みをもらいます。いつもの私のお山の別荘?に行って今年は読書三昧で英気を養って来ます。次回は8月21日にお目にかかりましょう!どうか欲張らない夏をお過ごしください。