感謝 小学英語学習会大盛況!

  11月8日京都での小学英語学習会には、50名の定員のところを60名もの塾の先生が関西、関東、北陸、中国、四国、そして九州から参加していただきました。小学英語に関して発音指導と小学生コースの運営法を、25年近くの私の経験を元に話させていただきわずか3時間でしたが、多くの先生から「分かりやすい実践的な内容で楽しく、参加してよかった!」とか「不安だった英語が、目からうろこが取れた学習会だった!」「ぜひ関東でもやってください!」など感想を言っていただき、私もずっと資料を作成し、学習会で話す内容を吟味した甲斐がありました。
 都麦出版のHPでの学習会の様子の紹介 http://www.tsumugi.ne.jp/news/2009/11/post_32.html
 自分の英語の発音に自信がなければ、英語指導は小学生対象でも不安だと思います。でもそのコースを始める以上は、自信がないなどとは言ってられません。またそのコースで学ぶほとんどの生徒が初めて英語に触れるでしょうから、その先生でその生徒の英語のイメージが決まってしまい、その先生の色に染まっていきますから責任重大です。その基礎となるお話をさせていただきました。どんな大家も、一番最初は初心者だったのですから大丈夫です。始めてみて、英語学習を楽しんで健やかに成長している小学生の姿は、私たち講師以上に保護者の方の大きな喜びでもありますから、その気持ちを忘れないでお話した言語基本理論に沿ってやっていけば、まず間違いありません。ただ今週これが出来たから来週はさらにそれとあれをしよう・・・などとは焦らないことが小学英語の成功法です。前のことは忘れていると思って復習をして、新しいことを始めてください。
 学習会で冒頭で触れた、アメリカでの英語教育の歴史的背景を少しご説明しましたが、それに関して「英語を使う国の歴史的背景などは、今まで英語を教えていて考えも付かなかったので、大変興味がありおもしろく次回はもっとそんな話を聞きたいです。」というような感想もいただきました。
 さらに英語を発音するにあたり言語学や音声学、そして顔の骨格や筋肉の構成そして歯などの医学的な事まで話は及びましたし、音楽的な音程や音域の話もしました。これら他分野にわたってのお話は、英語だけ勉強している方には分からないことです。たまたま私が英語に関してそんなに専門的な知識が当初なくて、音楽で鍛えた聴力があった事が良かったのかも知れません。音楽は吹奏楽ですが趣味が高じて、作曲や編曲法を音大の先生に習っていましたから、聴音はかなり出来たのです。また管楽器の金管楽器木管楽器を演奏できますからそれらの音を発生させることから、口の周りの筋肉構成などを学びタンキングなどによる腹式呼吸からの息を使っての発音奏法は、大変英語発音に似たものがあります。ですから日本語にはない英語で使われる音程の音が聴こえ、それを発音するにはどうしたらいいかということが分かりました。ですから私の指導法であらゆる事から英語と日本語との根本的な違いを知ることにより、英語はきれいに発音できるようになります。そして、英語は息を出しリズミカルに発音しないと、通じない言語なのです。でも結局は小学生が分からなくては意味がありませんから、まずは小学生には英語を耳と肌で感じさせ発音を表記するのは、カタカナでもいいと思っています。要は先生がはっきりカタカナ英語と本当の英語の違いを、教えることが出来ればいいのです。 
 概して小学英語は、中学や高校英語からは格下に見られそうですが、生まれて初めて英語に触れる生徒のことを考えると、決して適当には出来ません。ですから私は25年近く小学生から大学生・社会人にまで英語と英会話を教えて得た経験から、失敗したり成功したりして会得した事を中心にお話させていただきました。私もいろいろ学習会には参加しましたが、小学英語の学習会でここまで広範囲に分かりやすく話が及ぶ事は、まずありません。学者が机上で研究している内容ではないからです。ですからその全部が参加された先生方に直接熱く伝わったようで、大変うれしく思っています。
また、小学生にはいくら英語の「知識」が私たちにあっても、そんなに響きません。どちらかといえばうまくその「知識」を分かるように伝えられる「知恵」がないといけないのです。ですから小学英語の講師が難しい英単語など勉強する時間がもしあるのなら、無駄とは言いませんがどちらかといえば如何にすれば、きれいな正確な英語を確実に楽しく伝えられるかを考え、教材や授業内容などを工夫するべきでしょう。
 小学生には大変英語に関して夢があり希望があります。それは海外への憧れかも知れません。その気持ちをうまく育みながら、指導していただきたいのです。どうしても文字や単語・文法学習に終始しがちですから、たまには海外のビデオを見せるとか、物語を聞かせるとかするのも気分が変わっていいものです。迷ったら教えるあなた自身が英語を学ぶ者として、どんな授業があったら面白く興味を持つだろうと考え、出来る範囲でそれを実行してみてください。私は基本のリスニングは毎回やらせています。日本の童話が英語になったものもあります。私はアメリカで買った英語でのセーラームーンのビデオを生徒に見せた時、字幕も何もないのですが、子どもたちはおかしいところは笑っていました。私はそれで良いと思います。小学生ですから必要以上のことは、教え込む必要はありません。単語などやりすぎると底なし沼にはまってしまいますから・・・
 鳥居社長は先日参加された先生方でメーリングリストを作り、今後の小学英語の研究の場としたいと話していました。私もオブザーバーで参加する予定です。小学英語コースは塾のマーケットとしては最後に残った大きなマーケットかも知れませんから、もう始めておられる先生は学んだ事を参考にされながら、またこれから始められる先生は、学んだ内容の出来るところからまずは始められてみてください。実際に現場で教えれば教えるほど経験となって、自信が持てるようになります。共に頑張っていきましょう!受け売りで付け焼刃の知識でも、それを信じて何度も繰り返しやっているうちに本物になっていきますから、心配要りません。
 私が冗談交じりで話した期待過剰の保護者などへの対応も、笑い事ではなく実際に直面すると腹が立ってくることもあり、落ち込みもします。永くやっていれば必ず、こちらの趣旨が分からない保護者が出てきます。それに直面すると、まじめな先生ほど落ち込むと思います。そう思わないのは今までそれがなかっただけなのかも知れません。それで不安で心配になったら、いつでもNHK大河ドラマ龍馬伝」の里、土佐の高知へおいで下さい。心配事など話しながら、おいしい刺身と高知のおいしい地酒でリラックスすれば、不安も消え心配もなくなるでしょう。最初は失敗して当たり前ですから、その中でうまくいった事があればそのことを評価していけば、失敗も減ってくるのではないでしょうか・・・Go for it ! まずは忘れないうちに、すぐ行動されてみてください、大丈夫です!