大学生の就職内定率が62.5%だとか・・・

 何と言っていいのか分かりません。何のために大学に行くのでしょう・・・って考えてしまいます。親は爪に灯を点すような生活をしながら、都会の大学に行っているわが子に仕送りをし何とか卒業という時に、就職できないとは親父さんは自棄酒(やけ酒)も飲みたくなるでしょう。女の子はプチ整形までして就職試験に臨んでいるとか・・・1年くらいは自分の夢をかなえるように頑張ってみなさい・・・とやさしい親は言うかも知れませんね、その生活費も親が出すのでしょうか・・・それくらい自分で働けよ!と言いたくなります。
 景気がよくなっているとは全く感じられませんし、来年もダメだったらどうするのでしょう・・・いつぞやは円高で日本の大学を卒業するより、海外の大学を卒業したほうが安いとか言っていましたが、最近トンとその話を聞きません。日本に分校を作った多くの海外の大学は、その後どうなったのでしょうか・・・でもアメリカは有名大学になればなるほど正規留学の費用は半端ではありません。授業料だけで2〜3万ドル(200万から300万)かかりますから、よほどのお金持ちでないと今は、正規留学は出来ないのではないでしょう。そこを何とかクリアーして4年間生活費を入れて2000万近くのお金をつぎ込んで、アメリカの有名大学を済んだとしましょう。もうその後の生活は順風満帆!そんな事は決してありません。アメリカでも今、大学卒業生の就職率は大変良くないからです。アメリカでは英語が出来るのは当たり前ですから、英語だけ出来てもダメなのですね。日本人はやはりしっかりとした日本語が出来て、その上で英語を学ぶべきでしょう。日本語でその事柄の知識を勉強した者が、その事に対して日本語で上手にプレゼンテーションが出来ないのに、英語を勉強したからといって、それについて日本語以上に英語で上手にプレゼンが出来るはずがありません。また日本語で無口な者は英語を話す時も無口なのです。そしていくらアメリカの大学を済んで英語に堪能でも、自筆履歴書に書いた日本語の文字が小学生のようでは、日本での就職はおぼつかないかもしれません。私が「英語よりも日本語が日本人には大切」という理由はここにあります。どういう目的で学び将来どうするのかをはっきりしておかないと、結局高い買い物の虻蜂取らずになってしまいます。
 小学生下級生で塾に行かせるお金があれば、字を習わせなさい!そして人間としての躾をしっかりすることです。英語などは、小学5〜6年からで基本を学ばせるくらいで十分です。ましてや年端もいかぬ日本語も確かでない小さな子に、英語など全く必要ありません!もしもう始めていたら中学生まで止めないことです。お金もそれなりにかかるでしょうが、続ければそれだけのことはあります。出来たら硬筆や習字も平行してお習いください。すばらしいお子さんになる事でしょう。
 英語も出来れば就職に有利なのは間違いないでしょうし、有利かも知れませんから決して海外留学を否定するのではありませんが、海外に住んでそこで働くとか伴侶が外国人ならともかく日本にいて、普段は日本語で生活し日本の企業で働くつもりなら、英語力以上に日本語力もある方が絶対いいのは間違いありません。英語への過度の期待をしない事です・・・