焼け跡とバウムクーヘン

 先日お正月が来たと思ったらもう1月も半ばになり、大学センター試験がこの週末にあり私立高校、公立高校前期入試と今年の入試が始まっていく。出来る限りの応援をしているつもりだが、最後はどうしても神頼みになってしまう。自分はもう経験することはないだろう入学試験だが、仕事柄毎年付き合って例年胃が痛む思いである。どうか頑張ってほしい。
 仕事の都合で、放送時間には観られないNHKの歴史番組を毎週欠かさず見ているが、1/13に放送された日本で最初にバームクーヘンを作って広めたドイツ人夫婦の物語には、多くの事を学ばせてもらった。異国に住む夫婦に次々と襲い掛かる試練は、今思っても筆舌に尽くしがたい出来事だが、まさしく二人三脚で試練を跳ね除け七転び八起きで自分たちの信念を貫いていく姿に、自分の姿を当てはめていた。私だったら最初の試練で自分を失い、天を呪っていたかもしれない。でもこのような試練を乗り越えてこそ人は、本当のその人たる道を悟るのではあるまいか・・・自分の人生のこの先がなんとなく見えてきた55歳、体が動かなくなって悟ってもつまらないと思う。そしたら好きなやりたいことだけやって見ようかとも思うが、それで寿命を縮めては何にもならないが逆に、ストレスが解消され余計に元気になり長生きできるかもしれない。
 あるお年寄りが「若い頃はうんと長生きしたいと思うちょったけんど、旦那はともかくわが子が自分より早く逝ってしまうほど長生きすると悲しい・・・」と話していた。だからやっぱり適切な寿命は必要なのかもしれない。私が考えても答えなど出るはずもない哲学的な事柄だけど、自分の人生は主演をする以上監督も続けていたいと思う。下記にその番組の内容やその夫婦が残した会社のことなどが、見る事が出来る。元気な俺の人生があとどれくらいあるだろう。20年として、7300日である。その間に震災があるかも知れない、戦争があるかも知れない、大きな病気をするかも知れない、最愛の家族をなくすかもしれない・・・でも生きている限り必ず私は立ち上がる!

http://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/30.html

http://www.juchheim.co.jp/group/policy/story/index.html