悪いニュースの伝播

 最近の事件は育児放棄で死なせてしまったり、長寿で役所がお祝いをするべく百歳超えた老人が居場所不明だったり、はたまた中高年の登山で死者が出たりとそれらが伝播していくように、日本各地で最近起こっている。
 まず大阪の痛ましいわが子を育児放棄の末部屋に監禁し、餓死させた母親の話である。取り上げるだけ悲しくなってしまう。あの幼気な三歳と一歳の子どもの写真を見るたびに、未熟な親の身勝手さに怒りがこみ上げてくる。多分刑事裁判で刑に服役しなければならないだろうが、わが子が味わった飢餓の苦しみを味あわせるなどできないものか・・・と思ってしまう。おなかをつい最近痛め産んだわが子を殺してでも、楽な思いをしたい母親がいるから全くわからない。実家に預けるなり出来なかったものだろうか・・・一生大きな重荷を背負って生きていかなければならないだろう。さすがに罪を憎んで人を憎まない心境にはなれない・・・

 それから夏山登山の遭難の話である。一人の登山遭難者が出てその救援に行ったヘリコプターが墜落して5人もの人がなくなり、その事故を取材に行ったテレビクルーが山で遭難し2名なくなったそうだ。始めの発端の登山者がどうなったかは定かではないが、それは生きて下山などできない心境かもしれないと思う。そこに山があるから登るとは聞くが、命がけで行くようなものだろうか・・・いやそんなつもりはまったくないだろう。ハイキング気分が天候悪化で、命がけの登山に変わってしまうのである。それで亡くなったらその人の命はそんなものだったのかもしれない・・・なんて思えるわけがない。残された者はきっとやりきれないだろう。登る人は、せめてしっかり保険をかけて登りましょう。

 何年か前に長寿の人が実は現存しない問題が起こってくる・・・と聞いたことがある。不景気だから死亡手続きを取らずに、ずっと親を生かし続け年金などもらえるだけもらって、身内がなくなるまで発覚させない年金詐欺・・・みたいな話だったと思うが、現実にそんな話が出始めたようだ。100歳以上は現存確認がそのうち行われ始めるだろう。今問題になっているのは、わざと死亡手続きをしないのかそうでないのかは分からないが、俄かには信じがたい話である。ミイラ化した親が30年も同じ屋根の下にいるなんて、いくら年金目当てとしてもとても普通の人間のできる行動ではない・・・

 とんでもない話題で今回は、休みをもらうことになりました。8月20日までお休みをもらって、気分をリフレッシュしてきます。