投稿 土佐希望の家 40年の軌跡

 7月25日にRKC高知放送で放映された「愛と希望の軌跡〜土佐希望の家」を見ながら、途中からなぜか涙が出てきました。山崎さんご夫婦は、わが子が重度心身障害児として生を受けたことを、わが子のことだけとは受け止めず、他にも同じような境遇の人がいるから、一緒に頑張れる施設を作ろうと希望の家を立ち上げられました。
 設立して40年が経つそうですが、設立のきっかけとなったわが子が早く亡くなってからもその「志」を持ち続け、今でも頑張っていらっしゃる山崎さんご夫婦に大きな畏敬の念を感じたのです。一口に40年と言っても、それは大変だったと思います。でもさまざまな困難が立ちはだかりながらも、障害がある人への大きな愛が多くの人の心を動かし、今に至っていることも知りました。
 郷土の英雄、坂本龍馬の人気で盛り上がる高知県ですが、今現代にこんな「志」を持たれている人がすぐそばにいることも事実です。私がもし同じ立場でしたら、何も出来なかったでしょう。「龍馬伝」で浮かれていた自分が少し恥ずかしくなりました。
土佐希望の家 http://www.tosakibou.jp/



このブログは高知新聞朝刊7月28日 読者投稿欄 「声・ひろば」に掲載されました。