阿波踊り見聞録

 暑いですね!休みをもらってリフレッシュできた!と言いたいところですが、5日間(土日含めて)の休みで個人的な用事をいろいろしながら、あっという間に終わってしまいました。家族サービスは徳島の阿波踊りを桟敷席で初めて観覧したことです。よさこい祭りとよく比較されますが、生でじっくり拝見し「全く異質」で比べること自体ナンセンスのような気がしました。
 「連」という団体で4〜50人が固まって踊っていますが、一見して上手な人、そうでない人が分かります。揃っている様で揃っていなくて各自の個性が出されています。一見単調に見える踊りですが、きわめて多くのフォーメーションがあり、男踊り女踊りがまた違った味わいがありました。踊りもさることながら私は伝統楽器のみで奏でられるお囃子に注目していました。電気的に音を大きくしているわけでもないのに、そのリズムに乗って皆さん独特の阿波踊りのステップを踏まれます。バスタムとでも言いましょうか、一番後ろに陣取る大き目の太鼓から発せられる、この2拍子のリズムで人間は興奮していくのですね、そしてスピードは鐘がリードしていました。踊りのテンポを場合よって決めていきます。このような生でしか見られない発見がありました。
 この踊りを400年も愛し続けてきた徳島の方はやはり、高知県人とは違うと肌で感じた次第です。もしよさこいを徳島でやったら「うるさい難しい踊りやのう・・・」と一蹴されるでしょうし、高知の目抜き通りを阿波踊りの上手な連が踊ったとしても、その時は注目されても高知でやりたいと若者は思わないと思います。
 県民気質、土地柄、歴史、気候風土、考え方・・・すべてが違うからでしょうか・・・でもよさこいは全国に普及しています。それを高知県民は少し誇らしげに感じていますが、阿波踊りは400年続き全国的には知られてはいるけれども、普及はしていませんが徳島の方は、全国などに広がらなくてもよいと思っているのでしょう。お隣の県のことですが、今はっきりその違いが分かったような気がします。