ある日突然・・・

 信頼する部下が犯罪行為を犯し、検察にある日突然逮捕されてしまう。上司として何とかその部下を助けようとするが、その部下は「その犯罪行為は上司の命令でやったもので、私はただその命令に従っただけだ。」と釈明する。検察はそれが本当かどうか調べその上司も参考人として呼び出し、取調べを長時間強要するのである。その上司は「私はそんなことは指示していないし、やらせたことも無い。」と強く反論するが、部下の証言やまたそれを証明するような証拠を突きつけられて、さらにプロの尋問を長い時間受けていると「ひょっとしてそうだったかな・・・自分が指示したかもしれない・・・」と思うようになってしまうのだ。しかし、上司は自らの身の潔白をずっと証明し続けたのである。 挙句その部下の証言が全部ウソで、突きつけられた証拠が検察に意図に改ざんされていた今度の厚生労働省の文書偽造事件、一部始終を見ていてわれわれ国民は一体何を信じて生きてゆけばいいのか考えさせられてしまった。間違いなく前代未聞の大失態を犯してしまった検察は、これから強く世間の非難を浴びることであろうし、責任者は責任を取らなければならないだろう。権力を強く持つものほどその失態に対して強く非難されるのは、世の中の道理である。
 ただ私は庶民とかけ離れた収入を高級官僚として夫婦で得て、何不自由なく過ごしている方に我々末端国民の苦しさなど分からないだろうと思って、どちらかというとこの方にはあまり好感とか同情的なものは感じなかったが、今回の事件を経てより我々に近い行政を行ってくれる人材になったのではないかと、思えるようになった。ただ厚労省を退官して、ある日突然高知県の副知事に天下ったり、高知県選出の国会議員になることだけは勘弁して欲しいし、本人もそれは望まないと信じているが、策略家はもう水面下で動いているかもしれない・・・本当に人生、何が起こるかわからない・・・


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