午後10時以降の個別塾

  昼間はまだ暑い南国土佐だが、塾の始まる夕方からはかなり涼しくなってきた。でも教室には血気盛んな若者が集まるから、授業中は夜でも冷房が必要だが、温度はそんなに下げていない。同時に日暮れの時間も真夏の頃よりは1時間近く早くなったような気がする。塾ミシガン高知では塾生の来塾や帰宅時にそれぞれ保護者の方に少しでも安心してもらおうと、出席帰宅安全メールを無料で実施している。大変好評で、今では女子生徒のみならず男子生徒も利用しているほどだ。このサービスがあるからこの塾に来たと、言ってもらえるほどである。だから小学生は暗くなる6;30には帰すし、7時以降は授業をしていない。また中高生の女子生徒には9時を過ぎる授業には、必ずお迎えをお願いしてる。
 以前だが入塾の時にある保護者から「塾によっては制限時間を越えて指導する塾が熱心でいい塾のように見られているかもしれませんが、私はそうは思いません。プロの塾ですから時間内に指導が出来て当たり前ではないでしょうか、迎えに来た親を何十分もの長い間、何の連絡も無しに塾前で待たすのは良い塾とは私は思いませんから、時間内に終わってください。」と言われた事がある。その通りであるが、なかなか時間通りには終われないのも事実だ。しかし、あくまでそれは塾の都合で、迎えに来ている家庭の保護者にもそれぞれ都合はあるわけで、時間を越えての指導は自分はプロではないと言っているようで、私は出来るだけ時間通りに終えている。しかし、塾によっては驚くほど深夜まで電気が点き、生徒の自転車が止まっているところもあるようだが、その子を待っている保護者の気持ちをその塾の責任者は考えた事があるのだろうか、またその生徒が10時を過ぎて一人で帰って補導でもされたら、責任者は親にどう釈明をするのだろう・・・と思ってしまう。きっと「・・・君が学習を理解できなかったので、何度もやらせていて遅くなりました・・・」などと言ったりしたら今の保護者は「私の子どもが分からないのではなくて、あなたの説明のしかたが分かりにくいからではないでしょうか・・・」と反論されるかも知れない。
 「過ぎたるは及ばざるが如し」ということわざもある。多分無料で延長してのやりすぎは良くないし、時間通りに終わる準備が出来なくて時間の決まった試験などが、時間内に終われるようになれるはずがないと私は考える。そして生徒は早く帰りたくて仕方がないのに、無理にやらせても無駄な事が多いように思うのである。生徒もサービスと思って受けていることが、一方で大きな損失になっている事もあるかも知れないことを知るべきである。さらに私も年頃の娘を持つ父親だ。10時以後には、素性の知れない変わった趣味のあるかもしれない男性講師と、外から見えない教室でマンツーマン授業になるような塾には、男子生徒でも絶対に行かせないだろうし行かせるべきではない。そう考えると年頃の学生を預かる学習塾で出席帰宅安全メールがないとか、素性の分からない講師などがいる塾などは、これからの塾では選択肢にも考えられないかもしれない。パンフレットやブログ、ホームページに、せめて塾代表者や講師の名前と顔写真ぐらいは載せているところを選ぶのが、無難であろう。京都の塾のような事件が起きてからでは遅すぎる・・・