無料携帯ゲームサイトが儲かる理由

 無料で利用させながら、テレビCMをどんどん流している携帯サイト運営会社がある。携帯を持っている人が、時間つぶしにそれらの無料のサイトを利用しているようだが、無料ということで多くの利用者を取り込みその中から運営会社としては、数パーセントでも有料のサイトを利用してもらえばいいのだろう・・・と私は思っていたが、ゲームサイトの場合無料で呼び込んで面白いゲームを堪能させ、心理的にもっとやりたいという社交心を煽って有料サイトに導き、儲けているようである。なんかこのやり方って、反社会的組織のお方が「お疲れのようですね、その疲れによく効く薬があります。効くか効かないか無料ですのでまずはお試しになって見ませんか・・・」と甘く誘ってだんだん薬漬けにしていくやり方にどこか似ているような気が私はするのである。携帯サイトとそんな非合法な話を一緒にしたら関係者の方にお叱りを受けるかも知れないが、人間心理を巧みに突いたやり方は同じと言えるのではないだろうか・・・
 ふとこの心理効果を塾の生徒募集に利用できないかと、考えてみた。
 「授業料あなたが在籍する限り無料!」と謳って生徒を募集する。文字通り最低限の授業をするが、肝心な試験対策や教材はオプションで1科目につき料金が課金され、5科目受けると普通の授業料と同じくらいになるカラクリとか・・・同業者でもう似たような事をやっているところがあるようなので、これ以上のコメントは差し控えよう。
 でも私も無料のサイトなりソフトを多く利用させてもらって、恩恵にあずかっているが、それはそのシステムを運営している母体が、ある程度大きいから出来るサービスなのである。我々中小の企業が大手がやっているからと表面上だけ真似をしても、利用者にいいとこ取りだけされて経費だけかかり、利益は上がらない。言い換えれば我々は規模に合った身の丈のサービスで、顧客を満足させていくべきなのである。さらに利用する我々が無料とかで安心して、無防備にならないことだろう。いや、今の世の中、あまりにうまい話には余計に警戒すべきでだ。やはりタダより高いものは無いのかもしれないと・・・。
 私は暇な時携帯で有料でゲームをして時間を潰すより、無料読書サイトから名作でもダウンロードして、あなたの教養をより深めていただきたいと願うものである。