「違いのわかる男」

 食後のコーヒーを皆さんいただくと思う。最近は種類も多く味もさまざまだが、私はここ30年近く自分で点てたコーヒー以上においしいと思ったコーヒーはない。喫茶店にもあまり入らないが、昔コーヒーを飲んでその後に水を飲まないといられないほど濃い(苦い)のを飲まされて以来、何百円も出してそんな思いまでして喫茶店で飲むコーヒーがあほらしくなったからである。自動販売機やファーストフード店の100円くらいのコーヒーならまだ許せるが、300円以上は限度を超えていて、金返せ!と叫びたくなるのだ。
 私のコーヒーは1kgが1000円もしないレギュラーコーヒーを数種類再び混ぜ、多分十種類以上のブレンドになったものにさらに仕上げに秘密のコーヒー豆を少しまぜ、ミルクのみ加えていただくものである。香りといい味といい我ながら「超うまい」と思う。独身時代コーヒーにうるさかったというカミさんも脱帽してくれる味で、遠出する時は必ず暖かいまま水筒に入れて持っていく。
 食後には必ず飲みたくなるコーヒーだから、高くてまずかったりすると気分が一変にブルーになるから、遠出しても持参のコーヒーを飲むわけだが、たかがコーヒー、されどコーヒー。毎日数杯必ず飲むものだから、気分よく安くてうまいコーヒーを飲み至福の一時を楽しむ私はもしかして、「違いの分かる男」かもしれない・・・。
「違いが分かる男」この言葉がお分かりの方は、私と同年代のお方かも知れません。