指揮法教本の言葉から

 少し呆れて声も出ない九州電力の関連会社や自社社員らに対し、国主催のテレビ番組に原発再開に賛成する電子メールを送るよう指示していた問題である。原発がこのような問題の時に、何を考えているのだろう?でも大なり小なりこんなことは行われているのではないかと思うが、それをメールで賛成のメールを送るように支持したという無用心さに、九州電力の危機管理能力を疑ってしまうのである。そのような指示の依頼が外部に漏れないとでも思ったのだろうか・・・社長の部下を守ろうとする気持ちは分かるが、やった社員はとんでもない事を会社にしてしまったのである。
 菅首相も言っていることが確かに変わっていて、前に決まった事に奔走していた部下の海江田大臣などは首相の話とやっている事のつじつまが合わなくなりはしごをはずされた形になってしまって、国会答弁が可愛そうに見えたくらいだ。総理は全て自分中心で、部下を思う気持ちはこの人には無いらしい。近年には無いまれに見るどうしようもない総理として、多くの人の記憶に残ろうとしている。任せた以上各部下に思い切ってやらせ、結果責任は全部上の者が取るくらいの気持ちはないのだろうか・・・上がこれなら下はただかわいそうだ。
 音楽を学んでいた時、指揮法の教本の一番最初に書いてあった言葉を思い出した。
「無能な一人の歌手は自分だけをだめにするが、無能な指揮者は楽団員全員をだめにする・・・。」上記の歌手や指揮者を今の総理に置き換えればお分かりいただけるだろう。2年前自民党がダメだと思った時に民主党に期待をした私だが、今や民主党には今の国難を統治する能力は無いと思う。この人だけは次の選挙で落としたいと思うが、なぜか当選するのだ・・・日本人は分かない・・・我々はまだまだ失敗をしないと、分からない民族かも知れない。
 でも私は絶対そうはならない!