歴史的な円高に思う

 あのアメリカが債務不履行で破産するかも知れないと聞いたときは、これから世界はどうなるのだろう・・・と思ってしまった。アメリカも財政赤字に苦しんでいて、新しい大統領に期待しても結局は何も変わらず、国の借金だけが増えていく構図は日本と大して変わらないようだ。私が若い頃のアメリカは元気があり大変魅力的に見えたが、今はあまり行きたいとも思わなくなってしまった。でも私が渡米していた頃は1ドルが250円の時代であったから、今の80円を切る円高ならそれは格段に楽な生活が送れたと思う。年収2万ドルくらいの庶民が結構いいくらしをしていたので、自分も年収500万を目指そうなどと思った記憶があるが、今なら年収160万円である。生活が苦しいと言われるフリーターでももっと稼いでいるだろうから、逆に日本で稼いでいる米国人は笑いが止まらないかもしれない。
 しかし、資源を持たず輸出に頼っているわが国の輸出産業は大変だと思う。円高で採算が取れなければ、日本から生産拠点を外国にシフトするだろうし、ますますわが国の産業の空洞化は深刻なものになってしまう。しかし、腑に落ちのはガソリン価格がこれだけの円高なのに、全く安くならないのである。石油会社が値段を下げずに為替差益で大もうけしているとは思いたくないが、そのような話が話題にすら上らないのはなぜだろう。投機マネーがユーロや金などに動いているからとも聞くが、まったくする術を持たないわが国政府にはやはりがっかりを通り越して、一刻も早くお引取り願い代わってもらいたい。
 子ども手当ても児童手当に変わると言う、全く関係の無い年代になってしまったが、お金を配るよりは稼ぐ先や子どもを預ける施設を用意することが、先ではないかといつも思っていた。今年は未曾有の天災がわが国を襲ったが、円高なども災いと捕らえるべきではないか。憂国の観をもう少し政府は国民に表すべきだろう。国産愛用とか内需拡大とかである。終わったエコポイントをレジャーとかサービスとかにも利用でないものかとも思う。田舎の塾の講師が考え付くくらいだからきっとお役人たちは考えているだろうが、今のままでは日本も世界もだめになってしまう気がする・・・。

 来週は夏休みをもらい、塾仲間の研修を兼ねた集まりに参加してきます。私は定期的にこのような研修に参加していますが、他の個人塾の先生はどのように勉強し情報を得ているのだろうと思います。県外の先生方の情報は大変役立ち参考になるのです。ですからいつも新しい教材や情報を提供できる、塾ミシガン高知です。8/19にお会いいたしましょう。