自転車に乗って

 最近スポーツ自転車の話題をよく耳にする。ピストバイクとかいって、競輪選手が乗るような自転車が若者ではやっているようで、本来スピードを競う自転車だから、信号などの多い街中ではやはり使い勝手が悪いだろうし、若者が乗るやつはブレーキがついていないとか。そんな自転車で街中をすっ飛ばしていたら自殺行為と言われても仕方ないだろうし、ぶつけられた車はえらい迷惑だ。
 健康診断でメタボ気味だと診断され運動不足は自分でも感じていたので、最近毎日自転車に1時間ほど乗るようにしている。ママチャリではないが、子供が学校に通うのに使っていた通学用の内装3段の変速機のついた、自転車だ。急ぐこともないから平地でも一番ギア比の小さい軽いので乗っているが、結構しんどい。でも普段通らない裏道を走ると、意外な発見があったりする。また街中には歴史的な場所が近くにあったりするので、運動不足解消以上に楽しい。エコとかあまり考えないが、手軽で便利で健康的な乗り物にはまちがいない。
 高校生ぐらいから通学は自転車だったが遠出はバイクに乗り始め、大学生で車の免許を取りそれ以来自転車にはあまり乗っていなかったが、天気のいい日はうっすらと汗をかき、気持も変わってよいものである。雨が降ったらカッパを着て乗るほどの根性はないが、北風が吹き始めても乗り続けよう。少し出た腹もひっこめたい。
 大人が2人乗ってもいい自転車が開発されないだろうかと、ふと思った。熟年自転車ツーリングいや、若い元気なお姉さんに前でペダルを踏んでもらって、いい香りを感じ後ろでトキドキしながら・・・、そんな他愛もない幻想を描きながら今日も自転車に乗る。