ワールドカップで騒ぐ若者よ!

 4年に1度のワールドカップだが予選がもう始まっていて、その勝敗に日本中が一喜一憂している。それ自体は同じ日本人として頑張って欲しいと思うのだが、勝っても負けても若者が街に繰り出して、騒ぎを起こす理由などを考えていた。社会に対する一種の不満や不安の表れでないか、だからこのようなことで大騒ぎをして、その不満や不安を発散しているのではないだろうか。「ファンとは昔も今もこんなもんだ!」といわれればそうかも知れないが、なにか不自然な騒ぎ方に今の若者の不安定な心理を感じるのである。
 ブラジルにリオのカーニバルがある。もしこれがなかったら、国はもっと治安が乱れていただろう・・・なんて昔聞いたことがあるが真夏に祭りが多いのは、そういった心理も無意識のうちに働いているのかなと思う。
 高知には全国に飛び火している「よさこい祭り」があるが、このために県外から移住してきたり、仕事をやめる若者もいる。それだけの魅力があるのだろうが、その道を極めた?人もいるだろうし、街中をステージに踊り狂う若者を見ていると、「よさこい踊り記念館」見たいなものが出来ないものか、と思うのである。いややっぱり無理か、あの真夏の暑い中、仕事の引けたあと土日も返上して長く練習し大勢で一糸乱れず踊り大音量の中、多くの観客が見ているコンテストなどがあるからこそあの熱気や感動が生まれるのだろうから、こじんまりしたステージでそれを見ても、おもしろくもなんともないだろう。炎天下、見る方も汗をダラダラ流しながら見る!これが本場高知の「よさこい祭り」であるのだ。
 ワールドカップを冷房の効いたスポーツバーで群れて勝利に酔って騒ぐ若者よ、高知へ来て8月の灼熱の太陽の下、一度踊り狂ってみることを勧めたい。きっと今までの自分と決別できて、人生観が変わるにちがいない!