フランチャイズに思う

先日BS日テレでフランチャイズ経営の特集をしていた。
http://www.bs4.jp/entame/new_tbl/onair/index.html

特にラーメン屋の話は興味深く勉強になった。40歳で脱サラし3000万の資金で人気ラーメン店の直営店をズブの素人が引き継ぎ、新たに開店するまでの一ヶ月を追っていて最初は、「流行っている店をそのまま引き継ぐのだから簡単でおいしい話だな」と思ってみていたが、その一ヶ月はそれはすごいものであった。ズブの素人を人気店のオーナーにするのだから、フランチャイジーは全てを知っておかなければならないし、フランチャイザーは全てを完璧に出来るように、鍛えておく必要があるわけである。そしてお客は今までと同じ感覚で来て、何かが変わって不満が出来ると離れて行くだろうから、厳しい目で見ているといえばそうである。
 一ヶ月たって開店当日は込み合う店内で新オーナーは右往左往、頭は何を次して良いのか分からない状態で、それを見たFC本部スタッフがオーナーをすぐアシストしていたのであった。
 番組解説者がFCの大切なこととして、「利益相反」という言葉をフランチャイザー側がどう理解し新規加入者に、どのように提供していくかではないか、と話していた。有名な経済評論家であるが、「良いものを提供すれば経費がかかり、当然利益は減る。しかし、それをどれだけフランチャイザーに利潤を減らしてでも、フランチャイジーに提供できるかで成否が決まることを知っておくべきである。」という内容である。

 なるほど!と思った。私は英語塾も今の学習塾もフランチャイズで始めたが、ずっと続けていくうちにだんだんその内容が合わなくなり、窮屈になってしまったのである。でも幸運なことにそのフランチャイズに加盟したことで、多くの事を学ばせてもらい私流にまた地域に合った方法に、変化できた事である。そしてさらに幸運なことは、独立が自由に出来た事かもしれない。塾業に関わらず一度フランチャイズに加盟してしまうと、よほどの理由がない限り辞められないし独立などは出来ない契約が多いそうである。塾に関しては廃業という形でしか、そのフランチャイズを抜けられないところもあるようなのだ。そんな基本的人権の仕事を選ぶ権利まで侵すような契約が、果たしてできるものだろうかと思ってしまうが、現にそういう契約のフランチャイズは存在する。コンビニの契約などもかなり大変なようだが、これだけあるコンビニで同じような形態をまねして出来ないものかとも思うが、やはり大手資本の系列に入ることでのブランド力や、商品構成、ATM等の利便性は個人では難しいだろう。
 塾ミシガンのフランチャイズでも作ってみようか、いや私が高知で30年近くやってきた事が県外などで通用するとも思えないし、私のやり方は私にしか出来ないだろうから、マニュアル化なども無理だろう。塾長の私が「ブランド」になるのがやはり生徒たちには良いかも知れない。
 「どこの塾へ言ってもダメだったが、ミシガンでパソコンなども使って勉強したら不思議と成績が上がって、勉強が楽しくなった・・・。」とかもっとメジャーに言われるようになろうと思う。実際にそういう生徒は少なくないからだ。パソコン先生は私でも3〜4回が限度の発音や問題繰返しを、何も言わずに何十回もやってくれます。試しに同じ問題を5回あなたの塾の先生に聞いてみてください。嫌味つらみを言われて、「もう来るな、お前みたいな**はここの塾にはいらん!」といわれるのがおちです。