体罰事件の波紋

 大阪市立高校での体罰問題が、オリンピック選手への指導や全国的な教育現場での運動クラブの指導にまで波紋を拡げてきた。欧米の運動指導者では考えられない現象であろう。ほめて伸ばす方法もあるが、世の中そんなに甘くないことは小学生でもわかるから、叱咤激励の厳しい指導にも耐えて栄光をつかめるのである。ただその栄光にこだわりすぎると、指導者は選手たちに手を出してしまうのだろう。
 「練習で泣いて全国大会で笑おう!」という言葉が私が永年かかわってきた吹奏楽の世界にはある。練習でミスをするとそれはそれは厳しい言葉が指導者から飛んできて、挙句まったく関係ない正座などをさせられたものである。その時はそれを普通だと受け入れていたが、今の世の中、そんな事すると「虐待がおこなわれている」と言われるかもしれない。楽しんで吹奏楽をやっている生徒と、コンクールに勝つためにやっている生徒ではおのずと感覚は違ってくるのだ。だから入部段階においてそのクラブの方針をクラブ指導者は、しっかり入部希望者や保護者に伝える必要があり、念書までもらうのである。

 塾においても同じことが言えるかも知れない。塾の目的は「成績を上げて希望の進学校に入れる事」であるが、生徒によっては「まずは勉強するとはどんな事なのかを教えてほしい。」とやってくる。小学生ならともかく中学2〜3年で来られると確かに面喰ってしまうのだ。だから希望通りゆっくり学習習慣を付けさせる指導をしていると、「塾に行っているが全く成績が上がらず、希望校にもいけないと言われた・・・」などとクレームが来る事がある。塾によってはその時点で「わが塾には合わないようですから・・・。」と退塾を勧告する塾も多いようだが私は、保護者とじっくり話し合う時間を持つようにしている。それで考え方を大半の親は分かってくれるが過去に、「学習習慣を付けてくれなど社交辞令で、目的は成績を上げてほしい事は分かり切っている事!」と言われた。さすがの私も「遅刻はしてくるし予約の時間はすっぽかし、筆記用具も何も持ってこない生徒に学習習慣をつけさせて成績を上げろなど所詮無理な話で、それより家庭教育を親としてしっかりすべきではないでしょうか・・・。」と諭したのであるが、「それができないから塾に頼んでいる・・・」との話で考え方には折り合いはつかなかった。結局生徒の態度は変わらず月が変わり月謝をいただけなかったので、そのまま退塾となった。噂によると他の塾にも通っていたようだが、最終的な進路は決まらなかったようである。

 私は親の希望に添いながら生徒の目的にも対応する個別授業をずっと続けてきた。そして結果も残してきたのだが、そこには体罰や暴力など一切ない。私はただ生徒が自発的に目標に向かえるように努力しているだけである。都合のいい時間に勉強できて、やりたい科目が優先でき自分の都合で予約のキャンセル変更が可能で、試験前には時間を増やし集中して授業が受けられ終わったら翌週は休みにできるなど、料金は同じでの試験対策に大変効果的で便利なチケット制の塾を経験したら、多分他の塾には不便極まりなくて行けないだろう。それで成績が上がり目標の進学先に進め、その進学先の勉強も手伝え成績UPが出来て、大学や就職に有利な専門学校への、学校推薦・指定校推薦がもらえる成績の取れる教室である。実績は十分出ているから、今の塾のスタンス「挨拶をする」「時間を守る」「他人に迷惑を掛けない」「静かに勉強する」などは言い続けるつもりだ。入れ替え時期の今、若干の補充募集を始めている。
 高校受験、大学・専門学校の受験は必ずやってくる。同じ推薦で入るにしても成績が良くて学校推薦、指定校推薦で入れば授業料や入学金が数十万単位で変わってくる事さえあるのだ。それらを事前にサーチし、早めに努力を始めている生徒はやはり確実に進路を決めているのである。何度も言うが成績は良いに越したことはなく、3年生で勉強を始めても下級生時の成績はどうしようもできないのだ。月々の月謝でその成績が良くなり進学先に数十万単位で安く入れれば、私は決して高い投資だとは思わない。それが分かる親そしてそれを素直に理解し行動に移せる生徒が、受験時の今頃安堵な気持でいられるのではないのだろうか。
 もう一度言います、「受験は絶対やって来ます、そして受験時に下級生の成績は絶対に元には戻りません!」

 一番最初にミシガンを塾として経験すれば、これらの便利なシステムが塾のスタンダードとなり十分利用できるし、過去に他の塾を経験してここに来た生徒はあまりに違う便利さ自由さを感じながら、通って来てくれている。こんな塾がある事をもっと宣伝すべきなのかも知れないが、当たり前の事が分かる人が来てくれればそれで良い。