気になる急激な円安

 アベノミクスの影響で急激な円安が進み、とうとう今日一ドルが100円を越えてしまった。自動車業界などはかなりの売り上げを上げているようで、株式市場も上がりなにやら景気のいい話が聞こえてくるが、やはり手放しには喜べない一面もある今回の円安のようである。輸出産業の企業はそれは黙っていたって80円で売れていたものが100円で売れるわけだからうれしいだろうが、製造業は今までの円高対策で海外に工場を移した企業も多く今回は、その措置が逆効果を招きかねないのである。そしてやはり直接我々の生活に関わってくるのが、輸入品の値上がりだろう。ガソリンはリッター当たり150円くらいで我が県は高止まりしているが、また160円ぐらいには上昇しそうであるし、輸入食料品に関しては小麦などの穀物類や原材料の鉱物なども上がってくるだろうから、所得が輸出好調の恩恵で上がる前にそれらが上がってしまうと、我々庶民の生活はまたまた苦しくなってくるだろう。どちらにせよ政府は2%の物価向上を目指しているのだが、経済学者が心配していた所得向上をともなわない物価上昇になりそうで、これからがアベノミクスの本当の姿が露呈してくるだろう。7月までは今の経済状態が続くであろうが、選挙が済んだらガラット風向きは変わってしまいかねないような予感も感じている。
 面倒だから一ドル100円とか固定相場に戻したらどうだろう・・・などとも思うが、より良い方向に向かうことを願うだけである。やはり私には良く分からないので、ある新聞の円安のメリット、デメリットの記事を添付させていただく。
 http://www.yomiuri.co.jp/job/biz/qaeconomy/20130418-OYT8T00936.htm