ANPANMAN

 アンパンマンの産みの親であるやなせたかしさんが、お亡くなりになりました。高知県出身で私の高校の先輩でもあります。子どもも通っていたときやなせ先輩が書いてくれた学校のキャラクターを見て、ちょうど当時私の同級生が母校の校長をやっていたものですから、その絵に似ていると評判になったのでした。そのようなやなせさんの創造されたキャラクターは、高知県随所に存在し今でも私たちを和ませてくれています。
 私がアンパンマンに出会ったのは「アンパンマンマーチ」を演奏した時でした。テレビからはよく流れていましたがあまり歌詞などには興味がなく、細かいリズムの多い三木たかしのメロディーにどんな歌詞をのせているのだろう、とふと思い内容を知って驚いたのでした。「これって子どもの歌の内容?」まるで哲学問答のような歌詞内容に唖然とし、またそのむつかしい歌詞によくこんな可愛いメロディーがのせられたものだと、またまた感心したのです。子どもが好きだったので時々テレビで見るようになり、歌詞の内容と同じようなアンパンマンの活躍を一緒に楽しんでいました。才能のある人はすごい!です。また一人でじっくり聴いたりたまにバラード気味に歌うと泣けてくるのは私だけでしょうか、まさにやなせたかしさんは深い愛情を持たれた勇気の人だったのです。ご冥福を深くお祈りいたします。
 アンパンマンは今でもテレビ放映されていて、世代を超えて子どもたちに愛と勇気を教えてくれています。ローマ字で書くとANPANMAN、口を開け閉めするだけで発音できるこの言葉は、乳児が一番先に口ずさみやすい発音の言葉だそうです。ちょうどmamaやpapaの発音に似ているのでお分かりでしょう。そう考えると子どもたちに広まるべくして広まったヒーローかもしれません。
 なんのために生まれて、なにをして生きるのか・・・私はまだ答えられません・・・。