So many Jukus, so many minds.(塾もいろいろ)

 年度末になり大手中小ご近所の塾の募集折り込みチラシが入り始めた。塾にとって生徒募集は存続の生命線にも等しいから、合格者数を掲げたり点数アップを自慢したりはたまた、入会金が無料などというサービスまで行って募集をするのである。そのチラシの多くに塾長や責任者の名前はなく、授業料も書かれていない。合格者を挙げたところで実際の合格はどうなのだろう?いったいどんな人が個別で大切なわが子のそばで教えているのだろう?一番気になる料金はいくらなのだろう?半額といっても1万円の半額と10万円の半額では、同じ半額でも10倍違う。
 私は客観的に自分が塾に行かせる親なら最低限これだけは知りたいと思うことを、私の塾のチラシには書いている。また私が塾生の親としてこんなシステムでこんなサービスの塾があれば良い、と思う塾を現実化しているだけだが、生徒にとって便利な事ほどやる塾にとっては不便極まりない事で、それなりのノウハウや教材や機材そして覚悟がなければ続けてはできない。特に教材や機材は使える良いものほど高価であるから、そういう良いものでも一人二人の生徒のために入れるくらいなら、使い捨てのできる講師を安くいるときだけ使ったほうが安上がりであると多くの塾経営者は考えるのである。これはもう教育者の発想ではなく利益を求める強欲な商売人の考え方であるといえよう。果たしてそういう塾で心底生徒の立場に立った指導が行えるものだろうか?
 私は高校生を各学校の学科別に違う教科書に合わせた教材を用意し、一人ひとりの違った要望に対応している。おもに英数が中心だがほかに希望があれば国語や社会、理科それも現代文、古典、日本史A・B、世界史A・B、地理、生物、化学、地学、物理・・・などあげたら切りがないくらいだ。中学生は比較的学校別に教材を用意するのは容易だが、高校生はまず普通の塾では無理で高知でやっているのは塾ミシガン高知だけだろう。30年の経験と預かった生徒のためなら希望に沿った機材や教材を惜しげもなく準備し、サポートしたい私の方針からである。それらの教材で予習復習に真面目に取り組んで学校の授業を大切にしてもらえれば、普通にできる子なら間違いなく定期試験では効果があり成績は上がる。
 今日の題名のSo many Jukus, so many minds.は英語のSo many men,so many minds.(十人十色)をもじった言葉であるが、塾のチラシも塾の考えも本当に塾によってまちまちであり特にチラシなどは、書かれている内容の裏読みもしてみる必要のある大切な情報源と考えてよい。
 毎月1万円の授業料として年間12万、3年間なら36万円になる決して安くはない買い物の塾の料金、誰が経営していてどんな人が実際教えているか気にならないだろうか?入塾時に立派な話をした塾長が教えるならともかく、実際の授業で他のスタッフが教えていたら体験授業の意味がない。塾を決めるのにあなたは何で決定材料としているのだろうか?塾を始めてどれくらい経つのだろうか?塾の沿革や塾長の考えなどきちんと表示されているか、塾長を含めスタッフの実績や評判はどうか、アルバイト学生がコロコロ変わっていないか、わが子が急に塾に行けなくなったキャンセル変更時の振り替え授業などは大丈夫か、など・・・。
 以前あちこち回って私の塾に来て良さがわかって決めてくれた人が「もっと塾を宣伝しないとこの塾を知らない人が大勢いますよ、多分ここを知ったらよそにはいかないでしょうから、自信をもって宣伝すべきです!」と言われた事がある。だからというわけではないが私は、チラシにまで名前と顔写真を載せているし値段や合格率もはっきり載せているからなるほど、よその塾のチラシとは内容の透明さの次元が違うかもしれない。今年度の大学・専門学校入試は学校推薦を勝ち取り秋に早々と決まりましたし、高校入試の合格率は高知県関係は前期高校入試試験を受けた受験生と高専受験生は、今の所100%合格である。今の所とここで言えてまだHPトップに書けないのは、来月親の転勤で県外高校に進学しなければ生徒の受験が終わっていないからである。そこで私の塾のネットワークでその県外入試や模擬試験の情報、地元の評判、生徒のレベルなど具体的な高知では知りえない情報を保護者にお知らせして、すごく感謝され深く信頼されたのだ。もちろんその生徒が合格すれば「今年も100%公立高校に合格!」とHPでも叫ぶだろう。だから私の目の届く数の生徒しか入れていないし入れられないから、チラシはあまり撒かないのである。この調子でいけば高い経費の掛かる募集チラシを撒かなくても、今年の定員は充足できそうだ。
 折り込みチラシが多い塾はそれだけ生徒が必要な経営が不安定な塾かもしれないし、その経費は生徒自身に跳ね返ってくる。私の塾は保護者が知りたい情報がだいたいわかるようにチラシ一枚にのせている。情報開示(disclosure ディスクロージャー)である。 
 http://www.geocities.jp/pegasus_kochi_sanbashi/のHP左側の「最新版のチラシ」チラシ裏面の「保護者・塾生の声」をご覧下さい、それで「塾ミシガン高知」がわかります。