夏期講座真っ最中です。

 おかげさまで夏期講座は定員になりました。夏期講座の案内チラシを先月は何度も折り込んでいる塾もあるようでしたが、塾ミシガン高知は新しいコースや値段のご案内を兼ねて7月に近辺校区に1度だけ折り込みをしただけです。生徒さんのご紹介や在塾生の時間増などもあり時間定員枠が早々に一杯になりましたので、夏期講座の募集を締め切らさせていただきました。
 こう書いてしまうと、どの時間も満席で身動きが取れない状態ではないかと思われるかもしれませんが、ここでは急な時間変更の生徒にも対応できるように必ず空席を複数用意していますから、夏期講座満席の熱気むんむんの教室で、講師の体臭から女子学生のひんしゅくを買うような事はありません。また塾によっては同じ部屋を間仕切りして全く違う授業をやったりしていますが、その授業形態の経験者の生徒からは自分が勉強している授業とは違う話が耳に入ってきて集中できなかった・・・と話していました。そして受験生と一般学生では授業に関する緊張感も違うわけですから、受験生の戸板一枚隣で小学生の授業などのんびりやられると受験生はやはり集中はできないのではないでしょうか、
 そんなことはここでは全くありませんが、塾によっては入塾する前には分かりません。ただ値段が安いとか友達がいるとか言うだけで入っている人もいるようですが、まったく生徒管理ができていない塾もあるのは事実ですし、塾によっては人を使ってテナントを借り健康的に生徒たちの面倒をみるために、夏場はエアコンもフル稼働させなければいけませんし、講師には夏休みも取らせなければなりません。またボーナスも払わなければならないでしょう。優秀な講師がそろっているならそれなりの給料は払っているでしょうけれど、子どもを預けるだけでも時間1000円以上は必要とする時代、プロの講師たちがあまりに授業料が安価な教室で働くとは思えない私です。
 教育産業ですからあまりの利潤追求の経営姿勢は良くないかもしれませんが、やはり生活するだけの利潤追求のために私たちはその代償として成績を上げたり入試を合格させる手伝いをしているわけですから、ボランティア塾とはやはり一線を画しているつもりです。以前塾なら一緒とボランティア塾に通った生徒がいて、やはり来ている生徒たちのあまりの自覚のなさにあきれて(やかましく塾が社交場になっていた)、すぐ行かなくなったという話を聞いたことがあります。やはりあまりに安いと人間はどうでもよいと考えがちなのですね。また生徒が増えたからといって安易に教室を増やし講師を増やして経費を増やすと、生徒が減った時に資金繰りが大変になりすぐに経営がおかしくなります。また一般企業と同じで講師のリストラは大変なのです。辞めさせて逆恨みされたり生徒を連れて独立したというような話も聞いたことがあります。そして一番大切で肝心な塾としてのポリシーが薄れることを私は恐れて、私が直接見られる人数だけをお世話させていただいています。だから満席です。
 過去に今まで生徒数が増えることしか経験してなくて教室を増やし講師を増やし、大変流行っている教室のように見えたのですが、限られた校区ですので無限には生徒は増えませんから、そのうち生徒が減り始め翌年度末には増やした教室も講師も必要なくなって、潰れてしまった塾も見てきました。宣伝もしていましたが異常に安値でしたから、増大した毎月の決まった経費の支払いへの資金繰りは厳しかったのでしょうか、かなりの負債を抱えていたように聞きました。乗っていた高級車も手放しましたが、その塾長は自己破産したようです。同じ場所で大きくしたのが致命傷で、違う校区ならまた違った展開が起こっていたかもしれないからです。冷静に考えれば分かることでしょうが上り調子で調子のよい時は、分からないのかもしれませんね。
 塾経営とは遠見は悠然と泳ぐ白鳥のように見えても見えない足元は、休みなしに動かさないと止まってしまう物かもしれません。私が無理をしないのはまさにここにあります。塾長は厳しい経営時期がいつ来るかを常に備えて塾生を守るためにも「質素倹約・質実剛健」であるべきなのです。何百万もする高級車など必要ありません、あなたの通っている塾の塾長はどうですか?私は原付バイクと軽自動車に乗っています。
 塾によりましては1週間から10日間夏休みを取る所もありますが、私は来週日曜入れて5日お休みをいただき(8/12〜8/16)リフレッシュして新たな知識や情報をインプットして来たいと思います。それで来週号のこのブログはお休みさせていただき8/21(金)にお会いいたしましょう。塾ミシガン高知はチケット制ですからその間の授業料は入っていません、不要です。来た回数で料金が発生する明朗会計なのです。これで満席の理由が少しお分かりいただけたでしょうか、今の私の塾の生徒さんは幸運だと思います。