犯罪に巻き込まれがちな中学生の深夜徘徊

 最近気になったのは、寝屋川市の中1の男女が夜中に徘徊し一緒に事件に巻き込まれて、男の子も女の子も変わり果てた姿で発見されたという事件報道だ。子どもが出てゆく時に親は何も言わないのだろうか、夜の9時から徘徊を始めてその夜は野宿を計画していたとか・・・。午前1時から5時まで繁華街をたむろしている二人が、防犯カメラの映像で流れていた。この事件の背景にもわが子を叱れず指導監督できない、未熟な親の姿が見え隠れするのである。しかし事件に巻き込まれた後では遅い。なぜ夜中の外出をさせたのだろうか・・・?残忍な事件を起こした犯人が一番悪いが、親にも責任の一端はあるかもしれないと言えるような気がしてならない。私が小学生までの頃は夜うろついていると「人さらい」に会うと言われたもので、それを私は信じていた。見知らぬ子どもでも深夜に徘徊していたら、「こんな夜中に何している、早く家に帰りなさい!」というような大人からのお節介な言葉は大切だろう。
 外出時には戸締りをする、それは夜就寝時も同じだ。万に一つの犯罪に巻き込まれないように我々は日ごろから備えをしている。夜中ふらふら出歩いていると大人でも危険な目に合う可能性があるのに、何も知らない子どもはその危険を冒してしまうのである。犯罪に巻き込まれて初めて危ないと気付く親たち、あなたたちの教育をやり直さなければいけないのだろうか・・・。
 やはり今回の事件は自己責任というには余りに幼すぎて無防備で、悲惨な結末になってしまった。やはり親は中高校生のわが子に対して門限や異性交遊などには厳しくあるべきだろう。あなたの大切なお子さんに何かが起きてからでは遅すぎるから、やはり親父(おやじ)は「怖いもの」でないといざという時に、父親の役目を果たせないのだ。私が学生の頃「寺内貫太郎一家」というドラマがあった。あの親父見たいにはなれないだろうが、父親の怖い一面は絶対必要だと思う。
 こんなことが起きるかもしれないから私の塾は必ず出席・帰宅メールを送っているし、夏休み中は9時には授業を終わっている。でも夏休みでも夜10時11時までやって熱心に見える(私から言わせれば無謀な)塾もあるようだが、塾から送りだして本人が寄り道し万一事故でもあったら、塾は知らない顔はできないだろうし、その時に帰宅メールはここを何時に去ったという大きな証拠になるだろう。私の塾はこの安全メールを無料で10年続けている。大学生でも夜中に徘徊していると未成年なら補導される高知市である。飲酒などしていたら未成年なら補導では済まないだろう。だからよさこい祭りの未成年参加者には厳しい決まりがあると聞いている。でも補導されれば身の安全は保障されるのだから、ありがたいと思わなければならないと思う。深夜までやっている塾長たちよ、やはり安全第一で塾を経営すべきである。