塾もいろいろ・・・

 梅雨明けごろから夏期講座が始まり忙しくしています。ありがたいことに、私の事を昔習った生徒のお母さんから聞いたとかいう方などが、口コミで来てくれています。以前は来てくれる方は空いている時間があれば来てもらっていましたが、最近は予約できない時間帯が発生してくると、生徒募集は止めています。そういうとたくさん生徒がいて、「満員御礼」なんて思われるかもしれませんが、受験生が多くなるとどうしてもたくさんの授業時間を予約するようになりますから、一人で普通の生徒の何倍も予約されるようになりますと、どうしてもほかの方が予約できる空き時間が少なくなってしまうので、自然と在塾生優先になり新入生は入れられなくなるのです。というのも値段表を見ていただければわかりますが、時間数が増えれば増えるほどかなり割安になるからです。http://www.geocities.jp/pegasus_kochi_sanbashi/pic/fare.pdf
 それは私が一人でやっているからできるのですね、人を使ってテナントを借り同じような値段でやっていましたらたぶん、そこで働いている講師たちは、より高い給料を求めてすぐに転職し続かないと思いますし、塾長は新しい講師にすることにより人件費を抑えているのが良くわかります。長くおられてしまうと時給も高くしなければなりませんし、生徒を連れて独立される恐れがあるからです。ですから安い塾ほど講師の入れ替わりが多いのは仕方ありませんが、大変高い塾でもそれがあるというのを聞いて、人件費削減のために経営者は、ひたすら利益を求めているのだろうと推測しています。
 塾は受け持つ生徒以上にその保護者にも、とても責任がある仕事です。同じアルバイトでも大学生が働くショップや居酒屋は、目の前のお客さんを相手にしていればよいのですから、生徒とその保護者にも対応しなければならない塾業とは全く違います。でも時給は同じくらいですから、慢性的に塾業界は人手不足なのです。教えるだけでなく雑用も一杯あって、就活や卒論で忙しい時は休まなければなりませんがこの仕事は休めません。それなら気楽に稼げるコンビニなどに若者は流れるわけです。時給がせめて1,500円〜2,000円(90分だったら2,250円〜3,000円)だったら続くかもしれませんが、夏休みなど長く拘束する時もあるので、たぶん払えないと思います。
 学生講師は4年間で必ず辞めますし、18歳の未経験の1年の大学生が教えるのと私のようなベテランが教えるのでも、生徒の授業料は一緒ですから当然講師の時給は大して変わらないのです。あなたが親ならそんな学生の塾に我が子を預けたいでしょうか? 教育産業は、目くじら立てて利潤を追求する組織には馴染まないと私はかねがね考えており、私が面倒を見られる範囲でやろうと昔から続けています。ここに書いてあるようなことが最近、より多くの方に読まれて賛同されさらに伝わり始めたようで、賢明な方が増えありがたいことです。
 塾は毎月お金がかかる買い物です、数年の支払合計額は決して安くありません。その支払額にかなう結果が出る塾かどうか、じっくり考慮して入塾されることでしょう。万一十分吟味して入ったつもりの塾でも入塾してしまうと、内容が変わる塾もあるかもしれませんから、返金にも応じてくれるもしくは、我が塾のような入会金後払いのような塾が安全で良いのは、言うまでもありません。
 <追伸>今日は、7/31(日)なんですが、夏休みからかそれともいつも日曜日に開けているのかわかりませんが、夜8時過ぎに近所のこの塾はこうこうと明かりが点き、生徒が6〜7人来ていました。小中学生対象の補習塾のようですが、日曜日のこの時間やっている塾はないでしょうから完全なニッチ(隙間)営業の塾ですね、普段からやっていたら日曜日夜に塾に行きたい人をターゲットにしている、新しい動きの塾かもしれません。高校生をやっていないから集まるのでしょうか、でももし外部から講師が来ていたらこの時間の出勤は嫌がるでしょうし、既定の休日なら休日出勤に講師には3.5割増しの賃金を払わなければならない事は、普通の経営者ならわかるでしょうからやはり特異な塾なのでしょう。
 日曜日の昼間もやっている塾なのでしょうか?受験や定期試験前ならともかく、こんな夏休みの日曜日に営業をしなければいけないのは同業者として大変だと思いますし、生徒はもっと大変でしょう。いや都会であるコンビニ型塾かもしれませんね、今の時間午後10時半にも開けていたりして、やはり私にはまねのできない営業形態の塾です。塾仲間に話すと「塾の夏休みを長く取りたいから、振り替えでやっているだけではないか・・・」とのことでした。それなら生徒には偉く迷惑な振り替えになりますし、私など決してまねできません。